MTG カード与太話: タルキール覇王譚より「書かれざるものの視認」「爪鳴らしの神秘家」


書かれざるものの視認/See the Unwritten

召喚の罠/Summoning Trap のような、ライブラリーから直接クリーチャーを戦場に出せる。エムラさんみたいな、超重いクリーチャーを早いターンから出していける素敵なカード。緑に時々採録される、安い給料でファッティを呼びだせる、夢のあるカードのひとつ。ただ、召喚の罠とコストは同じだけど、細かい部分がかなり違っているので全然違う使い方になりそう。まず、インスタントではなくソーサリーになり、カードの枚数は7枚から8枚に増加、残りのカードの置かれる場所がライブラリーの下から墓地になった。カードをライブラリーの下ではなく墓地に置くので、他のカードは相手に見られてしまうのも、些細なことながら違っている点のひとつ。そして、罠的な機能が無くなったかわりに、獰猛によって2枚出すことはできる。

どちらのカードがいいかは環境によるだろうけど、こっちのカードのほうが能力を能動的に使えるというのと、墓地にカードが落ちることで別の用途にも使える点で使い勝手がよさそう。ライブラリートップを何枚もめくったり、墓地にカードが大量に落ちたりという操作があることから、何かよからぬシナジーが生まれる予感もする。

ちなみに、自分のライブラリーの上から8枚見るというカードは、過去には オークの司書/Orcish Librarian しかないらしい。しかも全然機能は違う。8枚のカードを墓地に置くだけなら、つぶやきの塔/Tower of Murmurs と強行/Breaking がある。でも、これらは単純にライブラリーを削る(墓地にカードを落とす)機能しかないので、やはり全然違うカードになっている。前にも別のカードで書いたけど、7枚というのは結構ある。でも、6 枚とか 8 枚というのはあんまりないのよね。このあたりの枚数の加減は、いったいどういうふうに決めているのだろうか。


爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic

3 色のマナを選んで出せる 2/1 クリーチャー。巣出ししても普通に優秀。しかも、無色のマナしかない状態からでも戦場に出せるのが良い感じ。マナが出るようになるのに無色5マナかかるのはやや重いようにも見えるけど、スタンダードはともかくブロック構築なら十分採用されるレベルだと思う。森がなくても、赤と青を使うデッキで使われる可能性もありそう。むしろ、このカードで緑も出るから赤青タッチ緑にしとけ、みたいな感じのデッキができそうな気がする・・・もちろん、他のカードのラインナップ次第ではあるものの、そういうデッキが少なからず作られそう。

変異付きのカードでマナが出せるものは意外にもあまり無いらしい。しかも、変異のタイミングでマナが出るものとしては、これが初めてらしい。変異付きでマナが出るカードを探してみたけど、樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangersと生けるものの洞窟/Zoetic Cavern しか見あたらなかった。樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers のほうは、好きな色が出せるものの他にエルフがいないとマナが出せない。生けるものの洞窟/Zoetic Cavern は無色マナしか出せないし、表はクリーチャーではなく土地だったりする。なんだか、他にありそうな気がするのに見つけられないのは、見つけ方がわるいのかなーとか思ってしまうくらい、個人的には結構意外だった。(注1)


(注1) 本当に見つけられてないだけの気もする


過去の与太話など

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