まさかの時のボードゲーム: Scythe (大鎌戦役)

Scythe は、各プレイヤーが自国のワーカー(労働者)やメック(輸送や戦闘ができるメカ)を使って、自国の領土や人口、資材や戦力などを拡大していき、最終的に最も大きな勢力を得ることができたプレイヤーが勝利するという、拡大再生産型のゲームです。メックというメカが出てくるので、戦闘でドンパチ領土争いをするゲームに見えますが、戦闘をするメリットがあまり無い(むしろデメリットがある)ので、戦闘は最小限しか発生しません。メカを並べながらも、各自が自国の発展に邁進する作業に没頭するという、かなり不思議な感じのゲーム展開になります。

第一次世界大戦後のヨーロッパのような世界という設定ではありますが、国の名前もマップも現実世界とは無関係の架空世界が舞台なので、歴史に詳しくないプレイヤーでも問題なく遊べます。また、サイコロやデッキを使わないため、ランダム要素は非常に低くなっています。一方で、初期設定のバリエーションがかなり幅広く、プレイを繰り返しても毎回異なる展開になることから、末永く遊べるゲームになっています。プレイ感覚は、テラミスティカに若干 Through the Ages からいいところを取ってきて混ぜた、という感じがします。いずれにしても、重量級のゲームであることは間違いありません。

このゲームは2019/1現在は日本語版が発売されており、拡張もいくつか発売されています。

以下は、主に MML 会員向けに Scythe のルールとセッティング方法、プレイの手順などについての情報をまとめた記事群です。誰かの役に立つかもしれないので公開していますが、敵軍のメックの接近等の理由によってアクセス制限をかけたり、非公開とすることがあります。内容について間違い等を発見された方は、各記事にコメントを付けていただければ幸いです。



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