まさかの時のボードゲーム: テラミスティカ (Terra Mystica) 勢力編 (4)


  1. ゲーム準備編
  2. 勝利条件編
  3. ゲームの進め方編
  4. 勢力編

ノマド(黄)

ノマドは、最初のターンの前に家コマを3つ配置できる。他の勢力は、カオスマジシャンを除くと2つしか置けない。3つ目の家を配置するときは、カオスマジシャン以外のプレーヤーが家コマを全て置いた後に置く。

ノマドは砦を建てると、自分の建物に隣接する地形マスをその種類によらず砂漠(黄色)に変換できる特別アクションが使えるようになる。このアクションは1ターンに1回だけ使える。この方法で地形を変換しても、スコップを使ったことにはならないので、スコップを使って勝利点が得られるようなカードの効果は受けられない。一方、この方法で砂漠に変換したあとに、(コストを払えば)即座に家コマを建てることはできる。もちろん、地形の変換をするだけでもいい。

ファキア(黄)

ファキアが家コマを建てるとき、司祭コマを1つ払うことで、自分の建物のいずれに対しても直接隣接しておらず、なおかつ自分の建物のあるマスから1マス飛んだ位置にあるマスに、家コマを建てることができる。この能力を「絨毯飛行」という。絨毯飛行をすると、4勝利点をもらえる。なお、ファキアはこの能力を持つ代わりに船が使えない。

絨毯飛行では、飛ばすマスの種類は関係なく、川でも砂漠(自分の色の地形)でも飛ばしていい。自分の橋が架かっている先のマスに対しては、絨毯飛行をすることはできない。橋で繋がっているマスは、直接隣接しているからである。

絨毯飛行では、家コマだけを建てても良いし、地形を変換するだけでも良いし、両方を行なっても良い。もちろん、家コマを建てる場合は、そのマスが砂漠である必要がある。砂漠ではない場合は、先に地形を砂漠に変換しなければ家コマを建てることはできない。「司祭コマを1つ払い、スコップを使ってひとつマスを飛ばした先のマスを砂漠に変換し、なおかつそこに家を建てた」場合、「司祭コマを1つ払い、スコップを使ってひとつマスを飛ばした先のマスを砂漠に変換した」場合、「司祭コマを1つ払い、ひとつマスを飛ばした先の砂漠マスに家コマを建てた」場合の、いずれの場合でも 4 勝利点もらえる。

また、地形の変換と家コマを置くのを別々のアクションとして実行して、それぞれ司祭コマを1つずつ払った場合(スコップで変換するときに司祭を1コマ、家コマを置くのに司祭を1コマ払った場合)は、8勝利点もらえる。司祭コマを払わずに、1マス飛ばした位置にスコップを使ったり、家コマを置いたりはできない。絨毯飛行による地形の変換は、家コマを置かないのであれば、必ずしも砂漠に変換する必要はない。

最後のターンの後に接続数を数えるとき、互いに絨毯飛行で飛べる位置関係にある建物同士は、それぞれ接続しているとして数える。

砦を建てると、絨毯飛行で飛ばすことができるマスが2つになる。接続数を数えるときも、絨毯飛行で2マス飛ばせるものとして接続数を数える。

ファキアは、スコップレベルが1つしか上げられない。

アルケミスト(黒)

アルケミストは、2コインを1勝利点に変換できる。また、1勝利点を1コインに変換できる。この変換は、アクションではないのでいつでもできる。

砦を建てると、即座に12パワーもらえ、毎ターンの収入として6コインもらえるようになる。さらに、スコップを使うたびに2パワー得られるようにもなる。この能力では、スコップを得ただけではパワーがもらえず、スコップで地形の変換を行って初めてパワーが得られる。

ダークリング(黒)

ダークリングはスコップを得るために、労働者コマではなく司祭コマ1つを必要とする。この方法でスコップを得て地形の変換を行なうと、4勝利点を得ることができる。

ダークリングはスコップレベルが存在しない。

聖域を建てると毎ターンの収入として司祭コマ2つ(他の勢力は司祭コマ1つ)がもらえるようになる。

砦を建てると、そのときに1回だけ手持ちの労働者コマを最大3つ、司祭コマに変換できる。労働者コマが2つしかなければ、最大2つしか変換できない。ひとつも持っていなければ、ひとつも司祭コマは得られない。

ドワーフ(灰)

ドワーフが家コマを建てるとき、労働者コマを2つ払うことでひとつマスを飛ばしたマスに家コマを建てることができる。この能力を「トンネル工事」という。似た能力をもつファキアと同様に、船レベルは存在していない。トンネル工事で地形を変換したり家コマを建てると、4勝利点もらうことができる。この能力については、支払うコマが労働者コマである点を除いては、ファキアと同様である。

砦を建てると、トンネル工事で支払う必要のある労働者コマの数が1つになる。

エンジニア(灰)

エンジニアは労働者コマ2つで橋を架けられる。この能力は特別アクションとして行なう。1ターンに使える回数に制限はない。勿論、通常のパワーアクションを使用して(この能力を使用せずに)橋を架けることもできる。橋は、アクションで架ける場合と同様で、手持ちの橋コマがある限り架けられる。手持ちの橋コマがなくなったら、橋は架けることができない。

砦を建てると、両端のマスに自分の建物がある自分の橋1つにつき、各ターンの終了時に3勝利点もらえるようになる。

エンジニアは、家コマなどを建てる建設コストが、他の勢力に比べて安めに設定されている。

ハーフリング(茶)

ハーフリングがスコップで地形を変換すると、1勝利点がもらえる。スコップを得ただけでは勝利点はもらえない。勝利点を得るには、地形の変換をする必要がある。スコップの取得方法は何でもよく、パワーアクションでも、教団ボーナスでも良い。

砦を建てると、その時に1回だけスコップを3つ得る。この直後にスコップを使って地形の変換をしなければ、スコップは消えてしまう。この能力で得たスコップで地形を自分の色のマス(茶色)に変換した場合は、コストを払ってそのマスに家コマを建ててもよい。

カルティスト(茶)

カルティストが建てた建物の効果によって、他のプレーヤーがパワーを得たときは、いずれかの教団トラックのマーカーを1つ進めることができる。他のプレーヤーが得たパワーの総量に関わらず、1つの教団トラックのマーカーを1つだけ進められる。もちろん、カギがないときに教団トラックの10の場所にマーカーを進めることはできない。

他のプレーヤーがだれもパワーを得なかった場合は、マーカーを進めることはできない。なお、初版のルールブックには書かれていないが、第二版以降のルールブックでは「誰もパワーを得なかった場合、マーカーは進められないが、代わりに1パワーを得る」という能力が追加されるとのこと。

砦を建てると、そのときに1回だけ7勝利点をもらえる。

マーメイド(青)

マーメイドが町を建設するとき、川マスをひとつを飛ばして隣接する建物の数とパワーを計算することができる。例えば、家コマ2つの塊と交易所コマ3つの塊が川ひとつを挟んで存在しているときは、川ひとマスを飛ばして塊同士が隣接しているものと見なし、町を建設することができる。この方法で町を建設した場合は、飛ばした川のマスの上に町コマを置く。このコマはあくまで能力を使って建てたことを覚えておくためのもので、町のコマ自体には建物コマとしての意味はないし、町コマが他の何かのアクションや効果(トンネル工事、絨毯飛行、船による関節的な隣接など)を妨げることはない。

川を飛ばして町を設立する能力の使用は任意であって、強制ではない。能力を使えば町が建設できる条件を満たしている場合でも、あえて町を建設しないでおくこともできる。また、条件を満たした状態にありながら町を建設しないで放置している場合でも、任意のタイミングでそこに町を建設することができる。

砦を建てると、1回だけ船トラックを(コストを払わずに)1つ進めることができる。

スウォームリング(青)

スウォームリングが町を建設すると、そのときに3労働者コマをもらえる。労働者コマは、町を建設するたびにもらえる。

砦を建設すると、家コマを交易所コマに置きかえる特別アクションを、1ターンに1回だけ使えるようになる。もちろん、家コマがゲームボード上にないときはこの能力は使えないし、手持ちの交易所コマがないときにも使えない。

スウォームリングは、他の勢力に比べて家コマなどを建てる建築コストが高めに設定されている。

ウィッチ(緑)

ウィッチが町を建設すると、そのときに5勝利点をもらえる。勝利点は、町を建設するたびにもらえる。

砦を建設すると、好きな森(緑)マスに(他のコストを払うことなく)家コマを建てることができる特別アクションを、1ターンに1回だけ使えるようになる。この能力で家を建てる森マスは、自分の建物のあるマスに隣接していなくてもいいし、隣接していても良い。森マスではないマスの地形を変換して家コマを建てる、ということはできない。他の建物があるマスには家コマを建てられない。

オウレン(緑)

オウレンには、初期状態では特別な能力をもたない。

砦を建てると、1回だけ好きな恩恵カードを1枚もらえる。また、1ターンに1回だけ教団ボードのマーカー1つを2つ進められる特別アクションを使えるようになる。マーカー2つを1つずつ進める、ということはできない。鍵がない場合、この能力を使っても10にマーカーを進めることはできない。8 の位置にマーカーがあって鍵がない場合や、鍵があっても10の位置に別のプレーヤーのマーカーがすでに置かれている場合に、マーカーを1つだけ進めて 9 の位置にマーカーを置くことはできる。

カオスマジシャン(赤)

カオスマジシャンは、神殿や聖域を建てたときに、恩恵カードを1枚ではなく2枚もらえる。

カオスマジシャンが初期に配置できる家コマの数は、2つではなく1つだけである。この家コマは、他のプレーヤーすべてが家コマを置いた後に(ノマドがいる場合、ノマドが3つめの家コマを置いて後に)置く。

砦を建てると、アクションを二回連続で行なうことができる特別アクションを、1ターンに1回使うことができるようになる。この特別アクションを使った場合、その直後に(他のプレーヤーに手番が渡らずに)すぐにアクションを2回連続して使うことができる。このときに行なうアクションは何をしても良い。例えば、家コマの建設を2回連続しても良いし、何らかのパワーアクションと教団ボードへの司祭コマ派遣を1回ずつ行う、というのでも良い。

ジャイアント(赤)

ジャイアントは、スコップ2つで任意の地形を荒地(赤)に変換することができる。スコップ1つでは変換ができない。また、荒地以外の地形への変換もできない。

砦を建てると、1ターンに1回だけスコップ2つを得る特別アクションを使えるようになる。この能力で得たスコップで地形を変換した場合、コストを払うことでその変換したマスに家コマを建てることができる。


これで、ほぼ説明することは無くなった・・・かな?
めっちゃルール理解するの大変よね。

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