Pathfinder Adventure Card Game: Wrath of the Righteous Base Set の追加要素について

Pathfinder Adventure Card Game の三つ目の Base Set である Wrath of the Righteous で追加されたルールやカードなどについて、以前の記事で触れなかった部分について追記する。

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前回の記事にも書いたように、このセットでも基本的なルールの変更はなく、いくつかの新しい要素とサポートカードが追加されている。もちろん、これらの追加要素をまったく使わずプレイすることもできる。追加されたサポートカードには Mystic PathCohort がある。追加要素としては RedemptionServitor Demons がある。この他、カードの属性として AbyssCorrupted という特殊な属性が追加されている。以下、これらについて順に説明する。


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Mythic Path: アドベンチャーに含まれる複数のシナリオを続けて行なう時に、シナリオをクリアしたときに報酬として受けとるカードで、次のシナリオでのチェックダイスにボーナスを付けることができるようになる。また回数制限ありながら、チェックに使うダイスを d20 に変更することもできる。

シナリオの開始時に Mythic Path カードに 2 つの Mythic Charge (トークン) を置いておく。シナリオ中に、カード中に書かれている種類のチェックを行なうときは、このカードの上に置かれたトークンの数だけプラスの修正を加えることができる。例えば、上の左のカードは Dex か Int のチェックのときにボーナスを与えるカードになっていて、このカードの上にトークンが 2 つあればダイスに +2 の修整を、トークンが 1 つなら +1 の修整を加えることができる。トークンがひとつもないと、何も修整を受けない。

この修整を行なった後に、カード上のトークンを好きなだけ消費して、チェックに使うダイスを d20 に変更できる。このとき、消費したトークンに等しい数のダイスを d20 に変更できる。ただし、変更するダイスは「ダイスのサイズが大きいほうから」順に選ばなければならない。たとえば、d12+d6+d4 というダイスでチェックを行なうときに、トークンをひとつ使ってダイスを変更するときは、d12 が d20 に変更され d20+d6+d4 になる。トークン 2 つを使った場合は、2d20 + d4 になる、ということ。

上の能力とは別に、5 つのトークンを消費することで、特別な能力を一度だけ使うことができる。どんな能力が使えるかはそれぞれのカードに書いてある。ただし、トークンはシナリオの最初の時点では 2 個しかないので、その状態ではこの能力はつかえない。プレイ中にトークンを増やす効果を使うなどして、5 つに増やす必要がある。

なお、Wrath of the Righteous の基本セットには 5 種類の Mythic Path カードが入っている。


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Cohort:

シナリオを開始する前に、シナリオカードで指定されている Cohort カードから1枚を選んで手札に追加できる。このカードは他のカードと同じように使うことができる。ただし、あるシナリオで手札に入れた Cohort カードを次のシナリオに持ち越すには、キャラクタカードで指示されたデッキを構成するカードのタイプに Cohort が含まれている必要がある。


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Redeem:

このセットに含まれるカードには、上の右のカードのように Corrupted という属性 (trait) を持つカードがある。これらのカードは、Corrupted という属性をもっている状態だと、カードの能力が十分に発揮できなかったり、そもそも全く使用できなかったりする。

この Corrupted という属性は、カードの能力などによって消去する (Redeem) ことができる。Redeem すると、そのカードは現在のゲームだけでなく、進行中のアドベンチャーパスのすべてのシナリオにおいても、Corrupted の属性がないものとして扱えるようになる。複数の同名のカードがある場合にそのカードを Redeem した場合は、それら全ての同名のカードについて Corrupted の属性がないものとして扱うことができる。

Redeem したカードを覚えておくためのチェックリストが、上の写真の左のカードになっている。Redeem したときは、このカードのチェック欄の該当するカード名のところにチェックを入れる。このカードに相当する pdf ファイルが paizo.com からダウンロードできるので、それを印刷してチェックを入れるのでもいい。というか、普通そうするよね。


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Servitor Demons

アドベンチャーごとに、Servitor Demon というのが指定されている。シナリオをプレイ中に Servitor Demon を召喚するように指示があったときは、上の左のカードの該当するアドベンチャーの欄にある Demon カードを召喚する。たとえば、Base Set のアドベンチャーなら、上の写真の右の Demon を召喚する。


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Abyss

Location カードの中に、Abyss という属性が書かれたカードがある。これらの Location にいるときだけ、特殊な効果を発生させるカードがある。Abyss 属性のついた Location カードは、他のカードと同様にイラスト中に Abyss という属性名が書かれている。また、Abyss 属性をもつカードはカード名のところが赤っぽい色になっているので、それで区別がつくようにもなっている。

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通常の Location カードはこんな感じで、カード名のところは白い。比べるとかなり違ってるよね。

Abyss 属性を参照するカードは、モンスターや罠などの bane カードの中にある。もし、Abyss 属性をもつロケーションにいるキャラクターが、探索のときにめくったカードが Abyss 属性を参照するカードだったときは、敵の強さが増大したり、追加のダメージを受けたりといったことが起こる。


だいたいこんなかんじかな。

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