Star Realms は、宇宙船カードや基地カードを使って相手を攻撃し、相手の権威ポイント(HPみたいなもの)をゼロにすれば勝利となる、対戦型のカードゲームである。
それぞれのプレイヤーは自分のデッキを持つが、MTG のような TCG と違って、デッキの内容は予め決められている。8 枚の Scout という宇宙船カード(黄色の丸に1と書かれたカード)と、2 枚の Viper と書かれた宇宙船カード(赤色の丸に1と書かれたカード)の、合計10枚のカードで最初のデッキを作る。
この10枚のカードをシャッフルして山札とし、先手は3枚、後手は5枚のカードを引いて、最初の手札にする。
準備が終わった状態はこんな感じ。中央の「交易デッキ」とか「交易所」については後述する。
相手への攻撃
Viper カードに書かれた「赤色の数字」は「攻撃ポイント」を表していて、そのカードを場に出す(プレイする)ことで、書かれた数字だけの「攻撃ポイント」を得ることができる。
上のように、今の手札に1枚の Viper カードがあるとする。これを手札から出してプレイすると、「1攻撃ポイント」を得ることができる。この攻撃ポイント1を使うと、相手に 1 ダメージ与えて HP を 1 減らすことができる。なお、カードのプレイにコストの支払いなどは必要ない。ただ、手札から場に出すだけでプレイできる。
プレイヤーの HP (権威ポイント)はこのようにカードで表されていて、最初は 50 ポイントある。1 ダメージうけたら 1 と書かれたカードを 1 枚減らす。こうして、相手の HP が 0 以下になったら自分の勝利となり、自分の HP が 0 以下になったら敗北になる。
ちなみに、1ポイントのカードは裏が5ポイントになっており、10ポイントのカードは裏が20ポイントになっているので、必要に応じてひっくりかえして使う。もちろん、このカードを使わずに、自前のライフカンターを使って HP を表示してもいい。
カードの購入
一方で、Scout カードに書かれた「黄色の数字」は、「交易ポイント」を表している。交易ポイントは、中央の「交易所」に置かれた 6 枚のカードを購入するために使う。
この「交易所」の6枚のカードは、あらかじめ80枚のカードで「交易デッキ」を作ってシャッフルしておき、その上から5枚めくったものに、Explorer という宇宙船のカードを加えた 6 枚で構成されている。
それぞれのカードの右上には「値段」が書かれていて、値段と同じだけの「交易ポイント」があれば、そのカードを購入することができる。
たとえば、今手札に 2 枚の Scout カードがあるとする。これを2枚のカードを場にだしてプレイすることで、2交易ポイントが得られる。この交易ポイントを使うことで、値段が2以下のカードを買うことができる。
今、交易所にあるカードで買えるのは、値段が 2 の Explorer(一番左) と Cutter (左から2番目)、値段が 1 の Federation Shuttles (右から2番目) がある。ここでは Federation Shuttles を買ってみよう。
まず、手札から Scout カードを1枚出して、交易ポイント 1 を得る。そして、この Federation Shuttles を捨札置き場に置く。このように、購入したカードは、手札ではなく自分の捨札置き場に置く。
そして、交易所の空いた場所には、交易デッキの一番上からカードをめくって補充する。この補充は、空きができたら即座に実行する。この状態で、まだ交易ポイントが残っていれば、さにカードを購入できる。
ただし、今は手札に Scout カードが1枚残っているけど、交易所には値段が1以下のカードがないので、これ以上カードの購入はできない。購入も攻撃もできなくなったら、プレイした宇宙船カードと手札すべてを捨札にする。
プレイした宇宙船カードを捨札にするだけでなく、手札もすべて捨札にするというところが、最初は間違いやすい。
そして、デッキから5枚引いて次の手札にする。これで、自分のターンは終わりになる。ちなみに3枚だけ引くのは、最初のターンの先手番のプレイヤーだけで、それ以降のターンや後手番のプレイヤーは5枚引く。
さて、デッキからカードを引くときに、デッキのカードが足りないことがある。たとえば、上のような状態で5枚の手札を引こうとしたとき、今デッキに2枚しかカードがないので、デッキからは手札は2枚しか引けない。このようなときは、捨札をシャッフして新たなデッキとし、そこから残りの手札を引く。つまり、購入して捨札となったカードは、いずれ自分のデッキのカードとして使えるようになるわけだ。もちろん、プレイして捨札になったカードも、いずれ再び利用できるようになる。
この、カードを購入してデッキを強化していく(デッキ育成)という要素が、このゲームの大きなポイントになっている。