まさかの時のボードゲーム: Pathfinder Adventure Card Game Core Set 新旧カードの比較

新版 (Core Set) と旧版の Rise of the Ronelords のカードを比べてみた。基本、キャラクタは旧版と同じキャラがいるけど能力は多少変更されているものもある、という感じで、モンスターやアイテム類は 1/3 ほどが新しいカードで、残り半分は同じ名前だけど数値や能力が変更されている、という感じ。

キャラクター

新版 (Core Set) では下記の4キャラが初期キャラとして推奨されている(ようだ)。

  • Lini:ノーム/ドルイド
  • Sajan:ヒューマン/モンク
  • Seoni:ヒューマン/ソーサラー
  • Amiri:ヒューマン/バーバリアン

旧版の RotR では D&D や Pathfinder 的に言うところの超基本クラスのウィザード、ファイター、クレリック、ローグの4人だったので、新版では少し外してきたようだ。

ちなみに ウィザードの Ezren、ローグの Merisiel、ファイターの Valeros、クレリックの Kyra の基本4兄弟(?)はちゃんと Core Set に収録されているので大丈夫。

各キャラクタの能力やパラメータは、旧版 (RotR) からは変更されているものが多い。たとえば Lini の場合、動物カードを見せるだけで、どんなチェックにも +1d4 できる能力は削られている。STR / DEX のチェックの能力も、戦闘時のみの能力に変更されている。

ただし、能力の変更自体は Rise of the Runelords の次に出た基本セットの Skull & Shackles に収録されている Lini でも行なわれており、Lini の +1d4 する能力はこの時にすでに削除されている。キャラクタの能力の修正は、基本セットが出るたびに行われているので、Core Set での修正が特別ということではない(と思う)。

強化されているキャラクタもいる。ソーサラーの Seoni は、戦闘チェック時に加えられるダイスが +1d6 から +2d4 に強化された。そして、呪文の Recharge 時に必ず成功するという強力な能力は、RotR での収録当初からそのまま残っている。RotR 当時、デッキの Spell カードの枚数が 4 枚で、せっかくの自動 Recharge 能力が生かしきれていなかったが、Core Set では Spell カードの枚数が 6 枚となり、全体的に見てかなり強化されたと思う。(ちなみに Seoni は Wrath of the Righteous で戦闘チェック能力がカードを捨て札から戻す能力に変更されていたが、Core Set でまた元に戻った)。

ロールカードも健在で、各キャラクタごとに追加で 2 つのロールがプレイできるよう、カードが追加されている。ロールカードは各キャラ1枚で、裏表に異なるロールが書いてある。

モンスター

モンスターのカードは、用語が整理されたこともあり、テキストはスッキリした。旧版と同じ名前のモンスターも収録されているが、能力やパラメータが変更されているものが多く、違うカードのようになっているものも少なくない。

上のモンスターはいずれも旧版と同じ名前とイラストだけど、パラメータや能力が変更されている。

旧版と、似たようで違うモンスターが収録されていたりもする。上が旧版で下が Core Set (新版)で収録されているモンスター。何となくだけど、人型をしているモンスターが減った気がする。ゴブリンもあまり見かけない。新版のモンスターには、通常の戦闘チェックをする以外の倒す方法が追加されているものが多い。

Mummy of Masks から追加された If defeated less than X (倒したときのダイスの超過分が X 未満の時) という表記をもつモンスターカードが微妙に増えていて、倒したとしてもダメージを与えてきたり、悪い効果を付与される機会が増えた感じがする。

武器

武器 (Weapon) や防具 (Armor) は、旧版にあったものと同名のカードが多い。まあ、武器とか防具はそんなに突飛なものが Core Set には収録されないよね、ということで定番のものが並んでいる感じ。

こちらも、用語や文章表現が整理された影響でテキストが減っている。カードを見せるだけでダイスを追加でき、捨て札にするとさらにダイスを追加するという基本的なメカニズムはそのままになっている。

武器の習熟について、旧版では「習熟してないと困難度4上がる」ようなペナルティのある武器が多かったが、新版では「習熟していれば捨て札にすることで +1d6 できる」というように、メリットが付く形に変更された。

祝福カード

旧版は、どのセットにも Blessing of the Gods のカードが大量に入ってて、ちょっとげんなりしたりしたけど、Core Set ではこのカードは廃止されたようで(?)、カードのバリエーション自体が増えたようだ。また祝福カードに付いていた Blessing という接頭語が、カード名に付かなくなった。

新版の Blessing カードは、以前は When this is the hour という項目が追加されて、時計として使われるときだけに付く効果が追加された。旧版にも Recharge というセクションがあるカードもあったが、時計デッキの捨て札の一番上の Blessing カードと同じカードを使ったときは、捨て札にならず Recharge されるというかなり微妙な能力だった。

新版の When this is the hour には、特定のチェックに +1d4 できたり、特定のチェックに使ったカードを捨て札にする代わりに Rehcarge するなど、それなりに有用な効果が書かれている。旧版は時計デッキをめくるのはデメリットしかなかったが、新版では微妙にメリットも追加されることになった。

Blessing of the Gods に相当するカードは Core Set には無く、替わりに左下にあるような、魔方陣のような模様のあるイラストがついたカードが沢山増えた。旧版にあった Blessing カードとイラストが同じカードもあるが、カード名も能力も微妙に変更されている。

新版の Blessing カードには freely と書かれたカードがいくつかあるけど、これはいとつのチェックの間には、同種のカードを複数枚使えない」という制限を受けずに使えることを意味している。たとえば Trag’s Power は STR か DEX のチェックに限り、同じ遭遇の中で他の Blessing カードが使われていたとしても、それとは関係なく使えるということを意味している。

呪文カード

呪文カードも、新旧で同じカード名のものが多数ある。まあ、基本的に元になっているゲーム (Pathfinder) が同じなので、呪文や武器がそれほど大きく変化することはないよね…

同名のカードについては、呪文の効果も旧版と大きくは変わっていない。Recharge のセクションが During Recovery に変更されているけど、Arcane や Divine に習熟してなければカードを Banish する必要があり、そうでなければ Discard するか Recharge を試せるという点は変わっていない。

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