まさかの時のボードゲーム: Mage Knight Board Game プレイ編 3

ラウンド 1、ターン 3 となり、再び白プレイヤーがターンをプレイする。この時点の白プレイヤーの手札は以下の通り。

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このターンでは、白プレイヤーは移動はせずに、アクションとして戦闘をすることにした。

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今、白プレイヤーのいる村の隣りに、緑色の丸い敵トークンが置かれているマスがある。このトークンは敵を表わしていて、この敵と戦って倒すと名声値を得ることができる。裏に刀の書かれた緑色の敵マーカーは「ランページングエネミー」と言う(裏がドラゴンの絵の赤いランページングエネミーもいる)。このランページングエネミーは、基本的には隣接しているマスに止まっているときに、戦うことを宣言できる。

戦闘は次の手順で行う。

  • 先制攻撃フェイズ: 可能であれば、遠隔攻撃 (ranged attack) または包囲攻撃 (sege attack) をする。これで敵を倒せれば、ここで戦闘は終わりになる。
  • 防御フェイズ: 敵からの攻撃を防御 (block) する。防御できなかった場合は、ダメージを受けるフェイズを実行する。
  • 攻撃フェイズ: 通常攻撃 (attack) をする。

細かいルールは沢山あるけど、おおまかな流れは上のような感じ。各手順で攻撃や防御をするときは、それぞれ攻撃力や防御力を得るカードを使う必要がある。

敵トークンに書かれている情報は以下の通り。

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  • 上の数字: 敵の防御力
  • 右の数字またはマーク: 敵の攻撃力
  • 下の数字: 倒したときに得られる名声値
  • 右のマーク: 敵の特殊能力

今隣接しているマスにある敵トークン (Orc Summoners) の場合は、防御力 4、攻撃力のところは「ダンジョン」のマーク、名声値は 4、特殊能力はなし、となっている。攻撃力がダンジョンのアイコンになっているのは、「遠隔攻撃か包囲攻撃で敵を倒せなかったときは、ダンジョンが書かれた敵トークンをランダムにひとつ取りだし、そのモンスターが代わりに攻撃してくる。」ということを意味している。

とにかく、実際に戦闘してみよう。

まず、遠隔攻撃か包囲攻撃を行なう先制攻撃フェイズを実行する。このフェイズで敵を倒してしまえば、このあとのフェイズはすべて飛ばされるため、敵からの攻撃を受けないですむ。そのため、可能であればこのフェイズで倒してしまいたい。しかし、今は手札に遠隔攻撃力 (ranged attack) や包囲攻撃力 (sege attack) を得られるカードがないので、このフェイズは飛ばす。

次に、敵からの攻撃を防ぐフェイズを実行する。敵トークンに書かれた攻撃力以上の防御力を、カードなどで得ることができれば、敵からの攻撃を完全に防げたことになる。もし、得られる防御力が敵の攻撃力を 1 でも下回れば敵からのダメージを受け、ダメージ分 + 1 枚の負傷カードを押しつけられてしまう。

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この敵トークンの場合、上の写真の左にあるように攻撃力のところに「ダンジョン」のマークが書かれている。先に説明したとおり、このマークがあるときはダンジョンのマークの書かれた敵トークンをひとつランダムに取り出す。Orc Summoners が、他の敵をダンジョンから召喚しているという感じだろうか。そして防御フェイズでは、その召喚された敵トークンが Orc Summoners の代わりに攻撃してくる。今、召喚された敵トークンは上の写真の右にある Medusa だった(注: 敵トークンには、絵は描かれているけど敵の名前は書いてない。名前については、同梱の Walkthrough という冊子の 20P に書かれている)。Medusa は、上の写真のように攻撃力 6 をもっている。

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Medusa の攻撃を防ぐためには、手札などで防御力 6 以上を得る必要がある。そこで、白プレイヤーは手札とユニットを使って防御力を得ることにした。まず手札から Determination のカードを出し、さらにソースから青ダイスをひとつ取って、防御力 5 を得た。次に、ユニットの Foresters の能力で防御力 3 を得た。これで、合計の防御力が 8 となり、Medusa の攻撃力 (6) 以上の防御力を得て、攻撃を防ぐことに成功した。能力を使った Foresters のコマンドトークンは、能力が使用済みであることを表すため、カードの下半分の位置に移動させておく。

防御フェイズが終わったので、召喚された Medusa のトークンは除去する。次の攻撃フェイズでは、マップの上にいる本体の Orc Summoners に対して攻撃を行なう。

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攻撃フェイズで敵を倒すには、敵の防御力以上の攻撃力を得る必要がある。今、Orc Summoners の防御力は 4 と書かれている。そこで白プレイヤーは、手札から Rage を使って攻撃力 4 を得ることにした。このカードで攻撃力 4 を得るには赤マナが必要になる。先の防御力を得るためにソースからダイスを取ってしまったので、このままではマナを使うことができない。そこで、Concentration のカードを使って赤マナを得ることにした。このカードは、ソースにあるダイスとは無関係に、青、赤、白のいずれかのマナをひとつ得ることができる。なお、写真では分かりやすくするためにマナクリスタルを置いているけど、実際のプレイではクリスタルを取ったり置いたりする必要はない。

こうして攻撃力 4 を得たので、Orc Summoners をを倒すことに成功した。ただちにトークンに書かれている名声値 4 を得る。名声ボードの上で、白プレイヤーの盾マーカーを 4 つ進める。

同時に、ランページングエネミーを倒したので、評判も +1 する。そして、Orc Summoners のトークンをマップ上から除去する。これらの処理については、ランページングエネミーについての説明カードのところの「報酬 (rewards)」の欄に書かれている。

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白プレイヤーは戦闘アクションを行なったので、このターンはこれ以上別のアクションを行なったり、移動することはできない。ここでこのターンは終わりになる。ターン終了時には、まず使ったマナダイスを振りなおして昼夜ボードに置く。

それから、このターンでは名声値を得てレベルアップしているので、レベルアップの処理を行なう。名声を得たときに、自分のシールドマーカーの置かれている行が変わったときは、このようにターン終了時にレベルアップの処理をする。戦闘直後にレベルアップするのではなくて、ターン終了時にレベルアップする、という点は間違いやすいところ。

レベルアップしたときにする処理は、今シールドマーカーが置かれている行の左側に書かれている。この行にはカードのマークとスキルトークンが書かれている。これは「上級アクションカードを1枚得る」「スキルトークンを1枚得る」ことを表している。

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上級アクションカードは、評判ボードの右側にある「上級アクションオファー」の中から1枚とって、自分のデッキの一番上に置く。そして、オファーのカードをあいている場所に一枚ずつ下にずらして埋めて、一番上のあいたところに上級アクションデッキの上から1枚とって表向きに置く。上級アクションオファーからカードを取ったときは、このようにオファーのカードの補充処理をする。

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次に、自分のスキルトークンの束から2枚とって表を見る。この2枚のうちから好きなほうを1枚選んで、自分のプレイヤーエリアに表向きに置く。選ばなかったほうのトークンは、ゲームエリアに表向きにおく。プレイヤーエリアに置いたほうのスキルトークンは、このあといつでも好きなときに能力を使うことができる。ゲームエリアに置かれたトークンについては、今後スキルトークンを得る機会があったときに、自分がめくった2枚のスキルトークンからではなく、ゲームエリアにあるトークンから好きなトークンをもらうこともできる。このとき、自分がゲームエリアに置いたトークンだけではなく、他のプレイヤーが置いたトークンを選ぶこともできる。なお、一度得たトークンを別のトークンと交換することはできない。

トークンの能力については、スキルトークンの説明カードに書いてある。上の写真にあるトークンの能力は以下の通り。

  • 上のトークン (Inspiration) : このトークンを裏向きにすることで「ユニットひとつをレディ状態にする」「負傷カードを手札から1枚捨てるか、ユニットカードに付いている負傷カードを1枚捨てる」のいずれかを実行する。
  • 下のトークン (Bounds of Loyalty): このトークンをコマンドトークンとして使用する。このトークンを使ってユニットを雇う場合は、影響力 5 少なく雇うことができる(必要な影響力は 0 未満にはならない)。このトークンが置かれているユニットは、捨てることができない」

今回、白プレイヤーは上のトークンを得ることにした。取ったトークンは、自分のプレイエリアに表向きに置く。このトークンはすぐ能力を使うこともできる。

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トークンをプレイエリアに置いたところ。取らなかったほうのトークンは、ゲームエリアに表向きに置く。置く場所はどこでもいいけど、下の写真のように、どこか決まった場所にまとめて置くようにする。

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以上で、レベルアップの処理は終わり。最後に手札を 5 枚になるように引いて、ターン終了時の処理を終わる。レベルアップで得た上級アクションカードは、このときに手札に入るので、次のターンから使うことができる。

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