まさかの時のボードゲーム Race for the Galaxy (P2): プレイ例2 – 軍事ワールドを並べる戦い方 –

ここでは、Race for the Galaxy のプレイ方法について、Race for the Galaxy AI の画面を使って説明します。カードは、基本セットと「嵐の予兆」のものを使い、目標カードは使用しません。

第二回は、軍事ワールドを高速で並べながら発展カードも使って VP を稼ぎ、他プレイヤーが生産/消費戦法のサイクルに入るより早くにゲームを決める戦い方について例を挙げます。前回と同様に、あくまでプレイの方針についての参考記事であって、模範的なプレイというわけでは全くないので悪しからず。


以下は MML 定例会向けのプレイ方法の記事です。会員以外の誰かの役に立つかもしれないので公開してますが、あくまで内輪向けのメモなので、突然削除したりアクセス制限をかけたりすることがあります。なお、もし内容に間違いを発見しましたら、ご指摘いただけましたらありがたいです。


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初期ワールドと手札は上のような感じ。軍事力 2 を得られる「New Sparta/ニュースパルタ」が初期ワールドで、手札に防御力 1 の茶色軍事ワールド「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」が見えているので、ひとまず軍事ワールドを並べる方向で考える。ただし、それ以外にはあまり軍事系のカードがないので、この時点では生産/消費作戦に変更することも視野に入れておく。

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6コスト発展を2枚捨てて、ここからスタート。

ラウンド1

「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」を出して、「交易」で手札を補充して様子を見ることにする。

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「移住」を選んで「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」を出す。次のラウンドで「交易」できれば予定通りだけど・・・

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赤が最初のラウンドからいきなり「交易」を選んできたので、出したばかりの単発生産ワールドの製品カードを「消費」しなければならない。この赤のように、自分が単発生産ワールドを出したいときに、他プレイヤーが「移住」してくることを見こして、製品カードがなくても「交易」することがある。これを他プレイヤーにうまくやられると、相手は「交易」で手札を得られるのに対して、自分は「消費」で製品カードを強制的に少ない VP に変換させられてしまい、アドバンテージを失なうこともある。

ただし、今は「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」のおかげで、「消費」でも製品カードを手札 2 枚に変換できる。そのため、今回は「交易」を選ばれてもそこまで問題にはならない・・・とはいえ、赤がうまくやったことには間違いない。

ラウンド2

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「移住」で「Reptilian Uplift Race/知性化爬虫類種族」を出す。今度は緑が「交易」してきた。緑製品で4枚カードを得るはずが、2枚になってしまったのはさすがに痛い。

ラウンド3

軍事ワールドを並べる作戦を継続して、軍事ワールドを VP にする 6 コスト発展カードの「Galactic Imperium/銀河帝国」を出す。

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このカードは、ワールドのコストのところにピンクの小さい円が書かれている「反乱軍」のワールドを出すときに、軍事力を +4 するという効果もある。反乱軍のカードが手札にたくさん来たら強いけど、来なければ大した得点にはならないという諸刃の剣的なカードなので、使いどころは難しい。

ラウンド4

あとは、単発生産ワールドを出してから交易して手札を補充する、というサイクルで可能な限り早く軍事ワールドを並べていく。このラウンドでは「移住」で「Alien Robot Sentry /異星種族ロボット歩哨」を出す。

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ラウンド5

「交易」で黄色の製品を5枚の手札に変換する。

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ラウンド6

発展で「Imperium Lord/帝国君主」を出す。このカードは、「Imperium(帝国)」カードと軍事ワールドを VP に変換しつつ、生産したときに軍事ワールドの数だけ手札を引けるようになる。

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このカードがあると、軍事ワールドさえ場に出ていれば、「生産」のときに(実際に製品カードが置かれなくても)手札が引けるのは大きい。自分では「生産」を選ばないけど、他プレイヤーが生産してくる可能性が高いことから、他人のアクションに乗って手札を引く手段として出してみた。

ちなみに、この場の状態で「生産」されたら 4 枚引ける。VP もこの時点で 8 VP ある(けど、こちらだけが目的の場合は、このカードを出すのは最後でもいい)。

ラウンド7

「移住/交易」サイクルを再開する。

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軍事ワールド展開作戦なのに、今のところ軍事力が 2 しかないので、非軍事ワールドだけど単発生産ができる「Alfa Centauri/アルファ・ケンタウリ星系」を出す。いまいち良くない。

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ラウンド8

「発展」で「Contact specialist/交渉特技官」を出す。

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このカードがあれば、軍事カードをあたかも非軍事カードのように、手札をコストとして払って出せるようになる。

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軍事ワールドを出しやすくはなるけど、軍事力そのものは -1 されてしまうし、軍事ワールドの利点である「手札をコストにしなくていい」という部分が生かせないので、あまりいい手ではない。

ラウンド9

とはいえ、これで防御力 3 以上のカードも出せるようになった。ずっと出せなかった「Hive World/蜂巣世界」を「移住」で出す。

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ラウンド10

さらに「移住」で軍事力を +1 する「Rebel Warrior Race/反乱軍戦士種族」を出す。ここにきてようやく素の軍事力が 3 になる。これは反乱軍の軍事カードでもあるので、発展カードの VP 変換の対象となり、見掛け以上に多くの VP になる。

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他プレイヤーが「生産」を選んだので、大量の手札が補充される。ようやく少しよくなってきたか。

ラウンド11

「移住」を連打。

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「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」を出す。もはや軍事ワールドなら何でもいい。他プレイヤーが「生産」してくれるので、手札を補充する「交易」を自分で選ぶ必要がなくなった。これは良い流れ。

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膨大な手札を得て 7 枚も捨てさせられる。

ラウンド12

最後の「移住」をする。

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あと 1 枚置けば 12 枚になる。赤プレイヤーも 11 枚あるので、このラウンドが最後になるのは確実。ただ、赤プレイヤーのほうが 3VP リードしているので、このラウンドで逆転しなければならない。

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ここで、赤が「発展」が選んできたので、すかさず「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」を出す。3 VP にしかならないけど、出さないよりは良い。

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「移住」で、満を持して「Rebel Outpost/反乱軍前哨基地」を出す。素で 5 VP あって、「反乱軍」なので 2VP、軍事ワールドなので 1 VP となって、これを出すだけで 8 VP にもなる。これで赤を逆転できるか。

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「消費」の直前で 3VP 差。しかし、赤には製品カードがなく、自分も製品カードを VP に変換する手段がないので・・・

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そのままゲーム終了。「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」の分 (3VP) だけ赤を上回って勝利した。


まとめ

勝ったには勝っているけど、よい展開とはいい難い。もっとテンポよく軍事ワールドを出していきたいところ。今回は、大量に手札を引いた割には手札に恵まれなかったこともあるけど、軍事力があまり増えないうちに6コスト発展を出して手が遅れたりと、やや方針にもブレがあった。もうちょっと良いゲーム展開の例ができたら別途紹介したい。


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