まさかの時のボードゲーム Race for the Galaxy (7): 汎用性の高いカード

Race for the Galaxy の基本セットと Gathering Storm (嵐の予兆) のカードを使ってゲームをするときの、汎用性が高いと思われるカードを紹介する。

第一回目は、どんなゲーム展開になってもそこそこ使える or そのカードが手札に来たら作戦そのものを考えなおす価値のある(と思う)以下の 8 枚のカードについて紹介する。

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なお、以下の記事は、MML 定例会向けのプレイ方法の記事です。会員以外の誰かの役に立つかもしれないので公開してますが、あくまで内輪向けのメモなので、突然削除したりアクセス制限をかけたりすることがあります。なお、もし内容に間違いを発見しましたら、ご指摘いただけましたらありがたいです。


自己複製型ロボット / REPLICANT ROBOTS

c6

  • 種別: 発展
  • コスト: 4
  • 勝利点: 2
  • セット: 基本
  • パワー:
    • III(移住): 非軍事ワールドの移住コストを -2 する。

非軍事ワールドすべてについて、移住コストを 2 下げることができる。出すラウンドは早ければ早いほど、効果が累積して大きなアドバンテージが得られる。コストが 4 とやや高めで出しにくいけど、初期 or 序盤の手札にこれが来たならば、最優先で出すことを考えたほうがいい。逆に、終盤に手札に来るとがっかりするカードのひとつ。

見たまんまだけど、非軍事系のワールドすべてと相性がいい。軍事系のワールドでも、交渉特技官と組合せることで、コスト3以下の軍事ワールドを手札ゼロで出せるようになる。ほとんどのゲームで役にたってくれる、非常に汎用性の高いカードだと思う。


降下船 / DROP SHIPS

c7

  • 種別: 発展
  • コスト: 4
  • 勝利点: 2
  • セット: 嵐の予兆
  • パワー:
    • III(移住): 軍事力を +3 する。

これを出せば、序盤から大半の軍事ワールドをタダで出せるようになる。よほど後半に来ない限り、非軍事ワールドを並べているところでも、出す価値があると思う。これが出ている状態で「兵站増強」を出して移住を2回できるようにすると、怒涛の勢いでカードを並べてゲームを終わらせることができる。これが序盤に手札に来たら、軍事ワールドを並べるゲーム展開を考えたい。

自己複製型ロボットよりもコスト低減の効果が 1 大きいので、こちらのほうが強いようにも見えるけど、手札の消費を抑える効果があるだけ、非軍事ワールドのコストを減らす効果のほうが(相対的な価値が)高いように思う。また、嵐の予兆までのセットには軍事力を非軍事ワールド配置コストに変換する方法がないことも、能力差に表れているように思う。いずれにせよ、軍事力 +3 という効果は大きく、多くのゲームで役に立つことは間違いない。

ちなみに、次の拡張以降のカードセットには「交渉特技官」の反対のパワー(軍事力を非軍事ワールドのコストに変換する)を持つカードもある。


銀河流行発信源 / GALACTIC TRENDSETTERS

c4

  • 種別: ワールド
  • 細目: 無色 / 非軍事 / 非生産
  • コスト: 5
  • 勝利点: 1
  • セット: 基本
  • パワー:
    • IV(消費): 任意の色の製品を1枚捨てて 2VP を得る。

いかなる製品も 2 VP にできる能力は、とても汎用性が高い。x2 消費ボーナスで、任意の製品 1 枚が 4 VPになる。ただし、序盤に出す意味はまったくない。ある程度の数の生産ワールドを並べて、消費を開始する直前におもむろに出すのが効果的。序盤に手札に来たら悩むけど、できるだけ中盤まで温存しておいて、x2 消費での 4 VP 獲得を狙いたい。

これ単体では生産能力がないので、何らかの生産ワールドを出す必要がある点と、コストが 5 と、かなり重めなところが難点といえば難点か。ただ、中盤以降になれば生産ワールドも手札もそこそこの数になっているはずなので、これらの難点はそこまで問題にならないはず。

ちなみに、これがあるときにコスト 6 発展の「銀河ルネッサンス」を出すと 3 VP になる。VP トークンを量産できるという意味でもこのカードとの相性はいいので、もし両方とも手札に来たらコンボを狙ってみたい。


観光世界 / TOURIST WORLD

c8

  • 種別: ワールド
  • 細目: 無色 / 非軍事 / 非生産
  • コスト: 4
  • 勝利点: 2
  • セット: 基本
  • パワー:
    • IV(消費): 任意の色の製品を2枚捨てて 3VP を得る。

任意の色の 2 枚の製品を 3 VP に変換できる。x2 消費ボーナスありなら 6 VP も得られる。うまく使えば、「銀河流行発信源」と同様にゲームを決めることができるカードのひとつ。中盤から後半まで手札に温存しておいて、消費を始める直前に出していきたい。

一見すると、VP への変換効率は「銀河流行発信源」より少し悪いように見える。しかし、生産ワールド2枚+これの3枚で3VPと思えば、生産ワールド1枚+「銀河流行発信源」のカード2枚で2VPという、カード枚数あたりの変換効率は同じになっている。しかも、2 枚の製品を変換できる(かつ、製品が1枚しかなければ変換しない)このカードは、生産ワールドが余り気味になっているときなど、「銀河流行発信源」を置くより有効に働く場面も少なくない。コストが 4 かつ自身の VP も 2 に設定されていて、これらの点でも「銀河流行発信源」より多少有利になっている。

しかし、これら 2 枚とも場に出しても特に相乗効果があるわけでもなく、むしろ生産ワールドに対して消費が過剰になって、総合的に見ると効率が悪くなってしまうことも少なくない。単純に汎用性の高いカードを並べてもダメというあたりに、バランスがよく調整されているという感じがする。


闇市場世界 / BLACK MARKET TRADING WORLD

c1

  • 種別: ワールド
  • 細目: 無色 / 非軍事 / 非生産
  • コスト: 3
  • 勝利点: 2
  • セット: 基本
  • パワー:
    • IV(消費): 任意の色の製品をひとつ捨てて、その色の製品を「交易」したときに引ける枚数のカードを引く。なお、交換レートは「交易」のものを使うが、あくまで「消費」の能力であって「交易」を行うわけではないので、他のカードの $ (交易) のパワーの効果は受けない。

「交易」でなくても「消費」で交易と同等の効果が得られる。自分で「交易」を選ばなくても、x2 消費を選んだとしても、「交易」とほぼ同等の手札獲得ボーナスが得られるようになるのは非常に大きい。仮に、自分が「移住」を選んで単発生産ワールドを出したラウンドに、他プレイヤーが「交易」とか「x2消費」を選んできても問題ない(むしろ嬉しいことが多い)。製品の色を選ばない点も良い。

序盤に出しておけば、単発生産ワールドの製品を安定して手札に変換できるし、中盤以降は、x2 消費をしながら手札を補充していける。後半に「消費」パワーをもつカードが並んだら、この能力は無視して他のパワーを使えばいい。個人的には、基本セット中で汎用性が最大級のカードだと思っている。序盤に手札に来たら、最優先的で出したいカードのひとつ。

なお、このカードのパワーで手札を得たときは、他のカードの $ ボーナスは得られない。しかし、大量に手札が得たければ自分で「交易」を選べばいいだけなので、この制約が問題になることはまずない。このカードのパワーの利点は消費の「ついで」に手札が得られる点にあり、手札を得ることが主目的なら別の手段を使ったほうがいい。


銀河探索: SETI / GALACTIC SURVEY: SETI

c3

  • 種別: 発展
  • コスト: 6
  • 勝利点:
    • 1 VP : 探査パワーをもつ発展カード1枚につき 1VP
    • 2 VP : 探査パワーをもつワールドカード1枚につき 2VP
    • 1 VP : その他のワールドカード1枚につき 1VP
  • セット: 基本
  • パワー:
    • I(探査): 探査のときに見るカードの枚数を +2 する。

コスト 6 発展カードの中では、おそらく最も汎用性が高い。任意のワールド 1 つを 1 VPにする能力が強く、どんなゲームでも安定して 8VP くらいにはなる。狙って使えば 12-14VP くらいになったりもする。ワールドを出さないゲーム展開というのはまずないので、どのような戦法で戦うときでも使えるけど、軍事ワールドを並べていく戦法との相性は特にいい。移住コストを下げるカードや、「兵站増強」のように複数回移住をできるようにするカードとの相性もとても良い。

ちなみに I(探査)のパワーはあるけど、序盤に頑張って出す意味はあんまり(ほとんど)ない。手札に温存しておいて、ひっそりI(探査)のパワーを持つワールドを出していき、最後(になりそうな)ラウンドに出して、怒涛の VP を獲得して勝つというのが美しい使い方(多分)。というか、AI がよくそういう使い方をして、最後に逆転したりするのよね・・・


赤字公債 / DEFICT SPENDING

c5

  • 種別: 発展
  • コスト: 2
  • 勝利点: 1
  • セット: 基本
  • パワー:
    • IV(消費): 手札を 2 枚まで捨てて、捨てた手札 1 枚につき 1 VP 得てもよい。

余った手札を、最大で 2 VP に変換できる。地味ながら馬鹿にできないパワーで、3 ターン(最大限)使えば 6 VP、5ターン使えば 10 VP にもなる。コスト 2 なので出しやすく、後半に手にもっておいて、誰かが「発展」したときについでに出すというくらいでも十分出せる。手札を捨てるのは「任意」であるので、捨てたくなければ捨てなくてもよい。捨てる枚数も、1枚でも2枚でもよい。パワーの使用が強制されることの多いこのゲームで、珍しく任意使用のパワーになっていて使い勝手がとてもいい。

もちろん、闇雲に手札を捨てても、移住などのコストの支払いができなくて困ることになる。序盤に出す意味はまったくない。序盤に来たらさらっと捨札にしてもいいくらい。手札を十分に獲得する手段が用意できた中盤くらいにこれを引いたら、他の誰かが「発展」を選んだときにこっそり出し、コツコツと 2 VP ずつ得ていくというのが効果的だと思う。個人的には、このカードで得た VP の点差で勝利できた、というゲームも少なくない。

使い方はやや難しいものの、どんなゲームでも後半になればだいたい使えるカードになるので、汎用性はかなり高いと思っているカードのひとつ。


銀河技師団 / GALACTIC ENGINEERS

c2

  • 種別: ワールド
  • 細目: 無色 / 非軍事 / 非生産
  • コスト: 2
  • 勝利点: 1
  • セット: 基本
  • パワー:
    • $(交易): 交易したときに、手札を1枚多く引く。
    • V(生産): 任意の単発生産ワールドに、製品カードを1枚置く。

自分で「生産」を選ばなくても、任意の単発ワールドに生産できるようになる発展カード。単発ワールドは、生産したり製品を消費することでボーナスのあるカードが結構ある。そのため、安定して製品を生産できるようにするこのカードの効果は、見た目以上に大きい。色の制限がないため、何色の単発生産ワールドを出しても対応できる点でもポイントは高い。

序盤から中盤であれば、「交易」で手札を得るために使い捨て的に置いた単発生産ワールドを再利用して、何度も手札を得ることができる。相手の「生産」でも単発生産ワールドに製品を置けるので、交易できる機会も増加する。この使い方をするときは「交易」のパワーも役にたつ。同等の「生産」能力をもつ 6 コスト発展の「惑星改造ギルド」と比べて、こちらは2コストなので置きやすく、序盤から置ける点で優れている。

後半は「異性種族玩具店」のように、そのワールドにある製品カードを消費したときだけボーナスを受けられるカードに製品を置いたり、「自由貿易連合」のように複数の特定の色の製品カードを VP に変えるカードの能力を最大限活用するために、好きな色の単発生産ワールドに製品カードを置くといった目的に使える。

実際、単発生産ワールドを置かないゲームはほとんど無いことから、このカードが役に立つ場面は多い。最優先というほどではないにしても、優先的に置いてみたいカードのひとつ。

まさかの時のボードゲーム Race for the Galaxy (6): 拡張セット「嵐の予兆」

この拡張では、一定の条件を達成すると追加の VP がもらえるというルールが追加されている。達成条件は「目的タイル」という形で表されていて、大きな目的タイル 4 枚と、小さな目的タイル 6 枚がある。

大きなタイルは「ゲーム終了時に条件を満たしているプレイヤー」が 5VP もらえる条件が書かれている。

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上の左のタイルは「発展カードを一番多く出しているプレイヤー」が 5 VP もらえる。ただし、発展カードの枚数が 4 枚以上でなければ、一番多く出していても 5VP もらえない。

右は「青と茶色のワールドカードを一番多く出しているプレイヤー」が 5 VP もらえる。ワールドの種類(生産・単発生産・軍事・非軍事)は問わない。青と茶の両方が出ている必要はなく、青色だけ、または茶色だけでもいい。青と茶の合計の数が一番多いプレイヤーが 5 VP もらえる。ただしこれも 3 ワールド以上を出していなければ、合計数が一番多くても 5 VP はもらえない。

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上の左のタイルは「生産ワールド(単発生産ワールドではない)を一番多く出している(かつ 4 ワールド以上出している)プレイヤー」が 5 VP もらえる。右のタイルは「軍事力が最も高い(かつ 6 以上の軍事力をもつ)プレイヤー」が 5 VP もらえる。

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上の左のタイルは「最初に 4 色(青、茶、緑、黄)のワールドを最低ひとつ以上置いたプレイヤー」が 3 VP もらえる。置くワールドは、生産ワールドでも単発生産ワールドでも、軍事ワールドでも非軍事ワールドでもいい。右は「コスト 6 の発展カードを最初に置いたプレイヤー」が 3 VP もらえる。

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上の左のタイルは「最初に手札を捨てたプレイヤー」が 3 VP もらえる。捨てる方法は問わない。11 枚以上の手札を得てラウンドの終了時に捨てるのでもいいし、カードの効果で手札を捨てるのでもいい。

右のタイルは「IからV($を含む)の各能力をもつカードが、自分の場に少なくともひとつ以上存在するように、ワールドカードや発展カードを置いた最初のプレイヤー」が 3VP もらえる。たとえば、I,II,III に能力をもつワールドカードがあるときに、$,IV,V に能力を持つワールドカードを出したとき、他のプレイヤーがこの条件をまだ満たしていなければ 3 VP もらえる、ということ。

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上の左は「最初に 5 VP 以上得たプレイヤー」が 3 VP もらえる。右は「最初に ALIEN (異星種族) という名前の入ったカードを 3 枚以上置いたプレイヤー」が 3 VP もらえる。ワールドカードでも発展カードでもいい。

ゲーム開始前に、上記のタイルから大きなタイルからランダムに 2 枚、小さなタイルからランダムに 4 枚を選ぶ。小さなタイルについては、条件を最初に達成した人が 3 VP もらう。大きなタイルについては、ゲーム終了時に条件を満たしている人が 5 VP もらう。

上記の目的タイルを使わず、拡張セットのカードを基本セットに混ぜるだけでもプレイはできる。なお、この拡張ではソロプレイのルールも追加されているけど、それについてはここでは説明を割愛する。


以上は、MML 定例会向けのプレイ方法の記事です。会員以外の誰かの役に立つかもしれないので公開してますが、あくまで内輪向けのメモなので、突然削除したりアクセス制限をかけたりすることがあります。なお、もし内容に間違いを発見しましたら、ご指摘いただけましたらありがたいです。


まさかの時のボードゲーム Race for the Galaxy (P2): プレイ例2 – 軍事ワールドを並べる戦い方 –

ここでは、Race for the Galaxy のプレイ方法について、Race for the Galaxy AI の画面を使って説明します。カードは、基本セットと「嵐の予兆」のものを使い、目標カードは使用しません。

第二回は、軍事ワールドを高速で並べながら発展カードも使って VP を稼ぎ、他プレイヤーが生産/消費戦法のサイクルに入るより早くにゲームを決める戦い方について例を挙げます。前回と同様に、あくまでプレイの方針についての参考記事であって、模範的なプレイというわけでは全くないので悪しからず。


以下は MML 定例会向けのプレイ方法の記事です。会員以外の誰かの役に立つかもしれないので公開してますが、あくまで内輪向けのメモなので、突然削除したりアクセス制限をかけたりすることがあります。なお、もし内容に間違いを発見しましたら、ご指摘いただけましたらありがたいです。


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初期ワールドと手札は上のような感じ。軍事力 2 を得られる「New Sparta/ニュースパルタ」が初期ワールドで、手札に防御力 1 の茶色軍事ワールド「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」が見えているので、ひとまず軍事ワールドを並べる方向で考える。ただし、それ以外にはあまり軍事系のカードがないので、この時点では生産/消費作戦に変更することも視野に入れておく。

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6コスト発展を2枚捨てて、ここからスタート。

ラウンド1

「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」を出して、「交易」で手札を補充して様子を見ることにする。

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「移住」を選んで「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」を出す。次のラウンドで「交易」できれば予定通りだけど・・・

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赤が最初のラウンドからいきなり「交易」を選んできたので、出したばかりの単発生産ワールドの製品カードを「消費」しなければならない。この赤のように、自分が単発生産ワールドを出したいときに、他プレイヤーが「移住」してくることを見こして、製品カードがなくても「交易」することがある。これを他プレイヤーにうまくやられると、相手は「交易」で手札を得られるのに対して、自分は「消費」で製品カードを強制的に少ない VP に変換させられてしまい、アドバンテージを失なうこともある。

ただし、今は「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」のおかげで、「消費」でも製品カードを手札 2 枚に変換できる。そのため、今回は「交易」を選ばれてもそこまで問題にはならない・・・とはいえ、赤がうまくやったことには間違いない。

ラウンド2

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「移住」で「Reptilian Uplift Race/知性化爬虫類種族」を出す。今度は緑が「交易」してきた。緑製品で4枚カードを得るはずが、2枚になってしまったのはさすがに痛い。

ラウンド3

軍事ワールドを並べる作戦を継続して、軍事ワールドを VP にする 6 コスト発展カードの「Galactic Imperium/銀河帝国」を出す。

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このカードは、ワールドのコストのところにピンクの小さい円が書かれている「反乱軍」のワールドを出すときに、軍事力を +4 するという効果もある。反乱軍のカードが手札にたくさん来たら強いけど、来なければ大した得点にはならないという諸刃の剣的なカードなので、使いどころは難しい。

ラウンド4

あとは、単発生産ワールドを出してから交易して手札を補充する、というサイクルで可能な限り早く軍事ワールドを並べていく。このラウンドでは「移住」で「Alien Robot Sentry /異星種族ロボット歩哨」を出す。

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ラウンド5

「交易」で黄色の製品を5枚の手札に変換する。

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ラウンド6

発展で「Imperium Lord/帝国君主」を出す。このカードは、「Imperium(帝国)」カードと軍事ワールドを VP に変換しつつ、生産したときに軍事ワールドの数だけ手札を引けるようになる。

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このカードがあると、軍事ワールドさえ場に出ていれば、「生産」のときに(実際に製品カードが置かれなくても)手札が引けるのは大きい。自分では「生産」を選ばないけど、他プレイヤーが生産してくる可能性が高いことから、他人のアクションに乗って手札を引く手段として出してみた。

ちなみに、この場の状態で「生産」されたら 4 枚引ける。VP もこの時点で 8 VP ある(けど、こちらだけが目的の場合は、このカードを出すのは最後でもいい)。

ラウンド7

「移住/交易」サイクルを再開する。

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軍事ワールド展開作戦なのに、今のところ軍事力が 2 しかないので、非軍事ワールドだけど単発生産ができる「Alfa Centauri/アルファ・ケンタウリ星系」を出す。いまいち良くない。

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ラウンド8

「発展」で「Contact specialist/交渉特技官」を出す。

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このカードがあれば、軍事カードをあたかも非軍事カードのように、手札をコストとして払って出せるようになる。

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軍事ワールドを出しやすくはなるけど、軍事力そのものは -1 されてしまうし、軍事ワールドの利点である「手札をコストにしなくていい」という部分が生かせないので、あまりいい手ではない。

ラウンド9

とはいえ、これで防御力 3 以上のカードも出せるようになった。ずっと出せなかった「Hive World/蜂巣世界」を「移住」で出す。

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ラウンド10

さらに「移住」で軍事力を +1 する「Rebel Warrior Race/反乱軍戦士種族」を出す。ここにきてようやく素の軍事力が 3 になる。これは反乱軍の軍事カードでもあるので、発展カードの VP 変換の対象となり、見掛け以上に多くの VP になる。

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他プレイヤーが「生産」を選んだので、大量の手札が補充される。ようやく少しよくなってきたか。

ラウンド11

「移住」を連打。

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「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」を出す。もはや軍事ワールドなら何でもいい。他プレイヤーが「生産」してくれるので、手札を補充する「交易」を自分で選ぶ必要がなくなった。これは良い流れ。

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膨大な手札を得て 7 枚も捨てさせられる。

ラウンド12

最後の「移住」をする。

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あと 1 枚置けば 12 枚になる。赤プレイヤーも 11 枚あるので、このラウンドが最後になるのは確実。ただ、赤プレイヤーのほうが 3VP リードしているので、このラウンドで逆転しなければならない。

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ここで、赤が「発展」が選んできたので、すかさず「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」を出す。3 VP にしかならないけど、出さないよりは良い。

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「移住」で、満を持して「Rebel Outpost/反乱軍前哨基地」を出す。素で 5 VP あって、「反乱軍」なので 2VP、軍事ワールドなので 1 VP となって、これを出すだけで 8 VP にもなる。これで赤を逆転できるか。

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「消費」の直前で 3VP 差。しかし、赤には製品カードがなく、自分も製品カードを VP に変換する手段がないので・・・

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そのままゲーム終了。「Star Nomad Lair/星間流浪民の住居」の分 (3VP) だけ赤を上回って勝利した。


まとめ

勝ったには勝っているけど、よい展開とはいい難い。もっとテンポよく軍事ワールドを出していきたいところ。今回は、大量に手札を引いた割には手札に恵まれなかったこともあるけど、軍事力があまり増えないうちに6コスト発展を出して手が遅れたりと、やや方針にもブレがあった。もうちょっと良いゲーム展開の例ができたら別途紹介したい。