MTG カード与太話: 異界月より「魂分離機」


魂分離機/Soul Separator

たまに刷られる、開発からの「使い方を考えてみろ」という挑戦状(カード)のひとつ。このアーティファクトは、墓地にいるクリーチャーを、その能力をもつけど 1/1 のサイズのクリーチャーと、バニラだけどサイズはそのままのクリーチャーの2体に分割して、それぞれ復活させることができる。復活できるとはいえ、かたや 1/1 と脆弱なクリーチャーであり、もう一方はサイズはでかいかもしれないけどバニラになってしまうわけだ。何も考えずに《奈落の王/Lord of the Pit》なんか釣ってみても、自分に 7 ダメージ与える 1/1 飛行トランプルなクリーチャーと、バニラな 7/7 が出る(しかも次のターンには自分自身に食われる)という、いかんともしがたい状態になる。なかなか難しいねえ。

そこで、開発への回答(?)を少し考えてみた。たとえば《欺瞞の神、フィナックス/Phenax, God of Deception》を釣るのはどうだろう。これなら、1/1 のほうは破壊不能なエンチャントとして戦場に出るし、分離された 4/7 のほうは信心が足りない状態でもクリーチャーとして戦場に出る上に、ライブラリを 7 枚破壊する能力がつく。同じような感じで、《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》君もよさそう。攻撃担当の 6/5 (実質 12/11)のほうに破壊不能が付かないけど、信心が足りなくても攻撃できるのは強い。

順当に、このブロックの中で回答を探すなら、やはり《地獄の樹/Tree of Perdition》ですかね・・・。1/1 の状態で釣ってからライフを交換すれば、いかなる相手もライフ 1 になる。これは結構強力じゃなかろうか。0/13 のほうも《突撃陣形/Assault Formation》を張れば、緑マナを使わなくても攻撃に参加できる上に、エムラ君もびっくりなダメージを叩き出せる。実践的なコンボではないけど、決まったらすごく楽しそうだ。

MTG カード与太話: 異界月より「ガイアー岬の療養所」


ガイアー岬の療養所

ガイアー岬は、イニストラードにある大陸にある州のひとつである、ステンシア(Stensia)という州に存在している。ガイアー岬は、ステンシア州全体に Z 字を描くような形で山岳地帯を形成しており、州の縁から中央に向うにつれて標高が高くなっている・・・という説明を読んだところで、違和感に気がついた。地名の説明では「山地」とされているのに、なぜか和名では「ガイアー岬」となっている。

イニストラードが出たときに、英語名にある Reach という単語をなぜか「岬」と訳したらしい。Reach 自体には「岬」の意味はなく、地形を意味するときは「ある川の上流(または下流)」または「入江」というような意味で使われているようだ。しかし、背景設定的にはどちらの訳も当てはまっていない。背景設定を考慮するなら、Reach は「広い地域」みたいな意味があるので、「ガイアー山岳地帯」または「ガイアー山地」などが妥当な訳という気がする。そもそも、過去の《ガイアー岬の山賊/Geier Reach Bandit》や《ガイアー岬の災い魔/Scourge of Geier Reach》はいずれも赤のカードだし、絵を見ても水辺とは関係なさそうだ(というか、前者は「山賊」と訳されてるよね)。Reach の訳語を「岬」にしたのは、どういう理由だったんだろう。

ちなみに、ガイアー岬の奥地には「人間たちには知る由もない」何かがあるそうだけど、その「何か」がこの診療所なのだろうか。迂闊に入ったら、ハエ人間にでも改造されそうだ。カードを1枚引く(患者が1人来る)のはいいとして、さらに1枚カードを捨てる(何か別のものが出ていく?)あたりに、その怪しさが出ている気がする。この謎の診療所まで行けば、地名の謎も解け・・・ますかねえ。

MTG カード与太話: 異界月より「即時却下」


即時却下/Summary Dismissal

《キオーラの放逐/Kiora’s Dismissal》や《計算された放逐/Calculated Dismissal》のように、Dismissal はこれまで「放逐」と訳されていたのが、これは Summary 込みで「即時却下」と訳された。Summary Dismissal の英語の意味は「懲戒解雇」に近いと思うんだけど、それだとカードの能力と少しずれた感じがするため、別の訳語を模索したぽい。おそらくは、法律用語の “Summary Judgement” が「簡易判決」とか「即決裁判」 というように訳されるのにあわせて、Summary を「即時(即決)」、 Dismissal を 「却下」(判決の却下という意味がある)と意訳したのではないか、と勝手に推測している。この名前なら、カードのイメージと合致している。ただ、今後 Dismissal という単語をもつカードが出てきたとき、どう訳すかを悩みそうだけど・・・

《取り消し/Cancel》に1マナ足しただけで、ほとんどすべての呪文と能力を打ちけせるようなった、というようなカード。4マナはなかなか重いけど、《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》が出るのを阻止できたり、江村先生をターン追加能力ごと止められるのはすごい。呪文だけではなく能力の打ちけしにも使えるので、汎用性はなかなか高そう。刹那カードは打ち消せないのが玉に瑕ではあるものの、それは微々たる欠点かも。いつもながら青いデッキのことはよくわからないけど、相手に使われたらかなりイヤなカードなことは間違いない。