まさかの時のボードゲーム: Warhammer 40,000 Conquest (1): ゲームの概要

以下は、FFG のカードゲーム (LCG) である Warhammer 40,000 Conquest (ウォーハンマー 40k コンクエスト) についての、MML 定例会向けのプレイ方法の説明書きです。会員以外の誰かの役に立つかもしれないので公開してますが、あくまで内輪向けのメモなので、突然削除することがあります。もし内容に間違いを発見しましたら、ご指摘いただけましたらありがたいです。

なお、Warhammer 40k といっても Games Workshop のミニチュアゲームではなくて、FFG が 2014 年から発売している対戦型・デッキ構築型のカードゲーム (LCG) のことです。Warhammer 40k の世界観がそのまま取り入れられていますが、ゲームのルール的には直接の関連はありません。


ゲームの大まかな説明

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このゲームでは、中央に並べられた 7 枚の惑星を 2 人のプレイヤーで取りあい、先に同じマークを持つ 3 つの惑星(Planet)カードを取得したほうが勝利者となる。

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マークは惑星カードの左上に描かれていて、Material(赤)、Strengpoint(緑)、Tech(青)の 3 種類がある。また、惑星によっては複数のマークを持つものもある。たとえば上の右のカードはTech(青)のマークしかないけど、真ん中のカードは 3 つともマークがある。つまり中央の惑星は、重要度が高いということだ。

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惑星カードを取るには、その惑星上での戦闘で勝利する必要がある。自軍の Army カードを惑星に配置し、Warlord (司令官のような存在) を送りこんで惑星上で戦闘を行ない、敵をすべて退けることができればその惑星カードを取得できる。

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各プレイヤーは Warlord カードという、戦闘に使えるカードを 1 枚、最初から場に出しておける(上の写真)。Warlord はコストを支払うことなく、いつでも戦闘に参加させられる。しかし、この Warlord が戦闘などで倒されるとゲームに敗北してしまう。Warlord カードの使い方が、ゲームの勝敗を決める大きな鍵であると言ってもいい。

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Warlord 以外で、戦闘に参加できるカードとしては Army カードがある(上の写真)。このカードは、通常は手札から惑星に直接配置する。Army を配置するときには、カード左上に書かれたコストに等しい資源トークンを支払う必要がある。もちろん、資源や手札は使えば減ってしまうので、これらを効率よく補充することも戦略上重要なポイントのひとつになっている。

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資源や手札は、ラウンドの最後に定期的に補充できる他、惑星での支配権争い(Command Struggle)に勝つことで補充することができる(上の写真は資源トークン)。支配争いに勝つには、Warlord を惑星に送り込むか、相手よりも支配力の高い Army カードを惑星に配置する必要がある。各 Army カードの支配力は、テキスト欄の左上にあるハンマーのアイコンの数で示される。写真のように、支配力の高さと Army の戦闘力は必ずしも一致していない。惑星の支配を重視するのか、戦闘での敵の撃退を重視するかによって、Army の配置戦略は変わってくる。

Army カードの他にプレイヤーが使えるカードとしては、Support カード、Attachment カード、Event カードがある。カードの種別は、左上のコストを表す数値の下に書かれている。

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Support カードは自分の場(HQ)に置いて使うカードで、戦闘や支配権争いを有利に進める能力を提供する。

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Attachment カードは、Warlord や Army などに付け、付けた先のカードに対してさまざまな能力を付与する。

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Event カードは1回だけしか使えない代わりに、他のカードが使えないタイミングで使えたり、小さいコストで大きな能力を提供するものが多い。

これらのカードを駆使して、同じマークをもつ惑星カード 3 枚を、相手よりも早く集めることを目指す。

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基本は、移動の概念がない陣取りゲームという感じ。しかし、単純に強いユニット(ArmyやWarlord)を惑星に配置すれば良い、というわけではないところに面白さがある。惑星を制圧するためには強いユニットを配置したいけど、そのためには多くの資源が必要になる。でも、資源を確保するためには、制圧目標ではない他の惑星にも Army カードを配置して、支配権争いに勝たなければならない。このあたりのバランスが、なかなか難しい。さらには、Warlord を送る惑星は双方が「同時に」決めるため、相手がどこに Warlord を送ってくるかという「読み」も重要になってくる。これにデッキ構築という要素が加わって、かなり深みのあるゲームに仕上がっている。

なお、このゲームは去年の秋に発売されたところなので、2015/4 時点ではまだ 3 種類の追加のパックしか発売されていない。そのため、デッキ構築の楽しみについては、これからというところ。もちろん、他の LCG 同様に追加パックがどんどん発売される予定になっているので、デッキ構築についての心配はない(財布は心配だけど)。