カヴェルナの収納ケースを作成してみた

しなちくさんが公開されているカヴェルナのケースの設計図を使って、コマやタイルのケースを作ってみた。

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こんなかんじ。材料には、100円均一で売っていた発泡スチロールのボードと、発泡スチロール用の接着剤、あと固定用のピンには普通の釘を使ってみた。材料費はしめて 300 円。

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色は何色かあったけど、グレーがカヴェルナの洞窟の色と合ってる気がしたので、これを選んでみた。

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接着剤は、発泡スチロール用というのが置いてあったので、試しにこれを使ってみた。思ったよりは速乾性が高くて、工作はしやすかった。

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上段はこんな感じ。ちゃんと全部入っているように見えるけど、実は木材と鉱石が少し入りきれなかった・・・。加工が下手で、設計図よりも3mmくらい箱を小さく作ったら、入らなくなってしまった。牛や豚が入っているほうも2mmほど小さくなってしまったけど、こちらは牛とロバをパズルのようにうまく配置することで、何とか入ってくれた。

見た目はすごく綺麗なんだけど、このぎちぎち状態ではさすがに収納するのに手間がかかるので、もうちょっとサイズを大きくして(というか設計図通りに)作りなおすかどうか悩み中。

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ちなみに箱には綺麗に入る。むしろ、少し小さく作ってしまったので微妙に隙間がある。でも、これくらい隙間がないと箱からケースを取り出しにくい気もするんだけど、どうだろう。

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下段はこんな感じ。右上のコインを入れる部分を間違って、設計図通りに二層に作ってないせいで、アクションカードを入れる場所がなくなってしまった。無理矢理左上のコマのところに入れてるけど、これはこれで得点計算用紙を入れるところが無いという。

部屋タイルの仕切りの部分も微妙にサイズがあってなくて、タイルを全部入れることはできるものの、部屋ボードごとに綺麗にわけることができなくなっている。よーく見ると黄色いところに緑のタイルが入ってたり・・・

個人的には、ここの仕切りはもうちょっと少なくてもいいかも、と思いつつ。

ダブルタイルの部分はとても良い感じで、取り出したり収納するのがとても楽にできるし、タイルも感動するくらい綺麗に入る。これはすごい。

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左下の部分の仕切りの位置がわるくて、6人目のドワーフコマ(子孫マーカー)やスタートプレイヤーコマとかが綺麗に入らなくなってる。マーカーのサイズを調べてから仕切らないとダメだった。

戦力マーカーをどうにかして 1 から 14 までバラバラに入れたいんだけど、今のところは全部右下にまとめて入れている。さすがにコマ 3 つずつをバラバラに収納できるようにするのは、この発泡スチロールで作るのは難しそうなので、プラ板を使うか 3D プリンタでケースを作るか、何か方法を考えているところ。

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ボードの仕切りや壁の固定に使ったピンは、100 円均一で 1.5mm で長さ 19mm の釘を売っていたので、それを使ってみた。固定する性能自体は悪くないし、グレーのボードに銀の釘をうっても頭の部分があまり目立たない、という点は良いところ。ただし、1.5mm で 19mm の釘を垂直に打ち込むのは結構難しくて、下手すると釘の先が横から出てきてしまったりする(単に加工が下手なだけだけど・・・)。ちなみに、最初に径 2mm で長さ 25mm の釘を使ってみたら、めっちゃ横から飛びだしたりしたので、こりゃだめだと思って変更した。

ピンについては、しなちくさんのページに書かれているように、10mm ちょっとくらいのものを使ったほうがよさそう。あと、頭の部分が壁から飛びだしてるとタイルを傷めそうなので、頭が丸いものを使うか、平たいものならすこし押しこんで頭がタイルに当たらないようにしたほうが良い感じ。

作成にあたっては、@hal_99 さんの動画も参考にさせていただきました。スチロールのボードで作ると安く、軽く、丈夫に作れるということ、ボンドだけでなく釘で仕切りを固定することで頑健性が増す、という点は素晴しいと思いました。

ケースについては、もうちょっと改良してみようと思ってます。

MTG カード与太話: 運命再編より「マラング川をうろつくもの」「切り出した石の従者」


マラング川をうろつくもの/Marang River Prowler

《組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton》を1マナ重くして青くしたら、ブロックされなくなった上に 2/1 になったという感じ。公式記事によれば、彼らはスゥルタイに搾取されている村にかつて住んでいたが、厳しい搾取のあまり村で暮らしていけなくなり、川を通る船を襲うようになったというような存在らしい。厳しい境遇で生き延びてきたせいか、ただの人間ながら 2/1 とパワーも強めに設定されている。そして、川に潜って移動するからブロックはされないけど、川の上のこともわからなくなるのでブロックもできなくなった(多分)。

さらに、なぜか墓地から唱えられる能力まで身につけた。過去にいるこれ以外の「墓地から唱えてもよい」クリーチャーは《スカーブの殲滅者/Skaab Ruinator》と《墓所這い/Gravecrawler》の2体だけで、いずれもゾンビだった。つまりこいつは、人間なのになぜかゾンビのような能力を備えてしまったらしい。これは、たとえ倒されてしまっても、村を出た者が次の「うろつく者」になるということかも。だから「再生」でもなく、墓地から戦場に戻る能力でもないのかもしれない、というのは考えすぎか。

ちなに、赤か緑のパーマネントが必要とはいえ、墓地からも出せてブロックされない 2/1 とか、結構やばい気もする。リミテッドはもちろん、ブロック構築くらいなら活躍の場がありそう。


切り出した石の従者/Hewed Stone Retainers

予示で 2/2 として戦場に出したあとに表向きにすれば、唱えるときの制約条件を無視して 3 マナで 4/4 を戦場に出せる・・・とはいっても、このくらいの条件を無視するのに、わざわざ予示できるように工夫をするかというと、悩むところ。

予示するようなカードと組ませるなら、他にも予示でメリットを受けそうなクリーチャーを入れたい。たとえば《スカーブの殲滅者/Skaab Ruinator》みたいな、マナコストは軽いけど唱えるときに追加コストがある、というようなカードとか良さげ。でも、スタンダードやブロック構築では、あまり良いカードが見つからなかった。運命再編だとこれしかおらず、タルキールでも《吠える鞍暴れ/Bellowing Saddlebrute》くらい。M15 だと《クイックリング/Quickling》とかかなあ・・・これはデメリットといえるか微妙だし、瞬速が意味をなさなくなるよね。なかなか難しい。まあ、ただ単に見落してるだけかもしれないので、もうちょっと捜索してみたい。

今後、この手のクリーチャーが増えるようなら《実在への書き込み/Write into Being》とか《カルシの高僧/Qarsi High Priest》みたいな、序番から予示できるカードを使って、踏み倒し系のデッキとかも組めるのかも。

MTG カード与太話: 運命再編より「賢人の夢想」「味方からの誤射」

公式記事の末尾に「・・・に意見を(英語で)書いてくれ!」と頻繁に書いてあるのを見てるうちに、一度英語で開発にいろいろ質問書いてみようかな、という気分になってきた。回答があるのかはナゾ。


賢人の夢想/Sage’s Reverie

巻物(?)が飛びまくっているイラストが格好いいカード。背景は、何かの書庫っぽく見える。賢者というと、やはり書庫とか巻物のイメージがあるようだ。イラストとしては、《ラト=ナムの賢人/Sage of Lat-Nam》を後ろから見たような感じにも見える。《賢人の消火/Sage’s Dousing》っぽいという説もある。ただし、この吐きだしている物はフレーバーからすると巻物ではなくて水らしい。背景の棚の絵は《巻物棚/Scroll Rack》にもよく似ている・・・この棚の巻物は飛んでは出てこず、ちゃんと取らないといけないようだ。

このカード、イラストが良いだけでなく、カードとしても結構強いんではないかという気がする。テーロスの、クリーチャーかつエンチャントなカードと相性が良さそう。また、運命再誕でいくつか出ている、予示したカードに付くオーラになるエンチャントとも相性が良さげ。うまく組めば《新緑の女魔術師/Verduran Enchantress》《ヤヴィマヤの女魔術師/Yavimaya Enchantress》を足したようなデッキが1枚で組めそうではある。自身もエンチャント(オーラ)なところも良い。ただし、普通に使うとカードが引けるのは1回だけなので、手札に戻したりして何度も使うとか、大量のコピーエンチャントを作るなどして、一度で大量にカードを引ける工夫をしてみたいところ。


味方からの誤射/Friendly Fire

カードとしては《プレインズウォーカーの憤激/Planeswalker’s Fury》をインスタントにして、クリーチャーにもダメージを与えられるようにした、というようなカード。1回しか使えなくなった一方で、クリーチャーにもダメージが与えられるようになり、インスタントなのでコンバットトリックとしても一応使えるようになったから「お値段は据置きね」というような感じのデザイン。

無作為性があるのでダメージが安定せず、また相手に手札がないと何もおこらないといった欠点があるので、構築では使いにくそう。ただ、クリーチャーとプレイヤーの両方に大ダメージを与えられるという浪漫はある。カード名的にも、うまく使うことで相手に精神的ダメージも与えらる可能性もある(逆に怒りを誘発する恐れもあり)。いずれにしても、赤らしい楽しいカードではある。

どうでもいいけど、このカードは、カード名、イラスト、カードの能力が綺麗に噛みあっていて、よくデザインされていると思う。こういうのは、カード名のほうから考えているのか、能力のほうから決めてあとからカード名を決めているのかは気になるところ。多分、ケースバイケースだろうけど・・・前身(?)の《プレインズウォーカーの憤激/Planeswalker’s Fury》については、サイクルのカードのひとつでもあり、絵もカード名もあんまり統一されてない感じなので、おそらくカード名から先にデザインされたんだろうね。それに対して、こちらは似た能力ながらデザインは全体的に統一されており、サイクルを形成するカードでもない。このことから、こちらは能力から先にデザインされたのではないか、と推測している。さて、どうだろう(まさにどうでもいいか)。