4.5 データ解析
データを調べていたら、いろいろ面白いことがわかったので蘊蓄的にまとめてみました。
改造系、ネタバレ系の記事が多くなる予定なので、その手の記事を読みたくない方は、こちらから戻ってください。
4.5.1 生息数が少ないランキング
レアというと「絶対的な生息数が少ないモンスター」と「限られたルームにしかいないモンスター」という二通りの意味があると思うのですが、それが何なのか調べてみました。
ウィスプは除外してます(タイムアップになると大量に出てくるため)。
- 1. Akynd Knight: 8
- 2. Dark Green Ooze: 9
- 2. Green Snake: 9
- 4. Mage: 9
- 4. Dark Yellow Ooze: 9
- 4. Yellow Slime: 9
- 4. Druid: 9
- 8. Pink Slime: 10
- 8. Green Roper: 10
- 8. Red Ooze: 10
調べてみたところ、マジシャンが思いのほか少なく感じました。Green Snake なんてほとんどいない印象なのに、Mage が同数しかいないというのは意外でした。Druid も 9 体しかおらず、希少な感じがする Red Ooze よりも少数しかいません。マジシャンズは大切にしてあげないといけませんね・・・(しないけど)。
ちなみに、最初からいるウィスプだけカウントすると、Blue Wisp は生息数 3、Red Wisp は生息数 6 です。
4.5.2 出現ルーム数が少ないランキング
こちらもウィスプは除外してます。括弧内は、生息数の合計です。
- 1. Akynd Knight: 1 (8)
- 2. Green Snake: 2 (9)
- 2. Dark Green Ooze: 2 (9)
- 4. Red Ooze: 2 (10)
- 5. Green Super: 2 (11)
- 6. Steel Hyper: 2 (18)
- 7. Dark Yellow Ooze: 3 (9)
- 8. Yellow Slime: 3 (9)
- 9. Green Roper: 3 (10)
- 9. Pink Slime: 3 (10)
- 11. Blue Ooze: 3 (13)
- 11. Yellow Roper: 3 (17)
- 11. Black Snake: 3 (21)
こうして見ると、Green Snake はともかく希少な気がしてた Steel Hyper は意外に多いという印象です。Green Super Roper は Ancient Ruins でお世話になるせいで、あんまり希少な気がしてませんが、実際には 2 ルームにしか出てこないので結構希少です。
Green Roper と Dark Yellow Ooze は 2 コインクリアコースを通ると、生息しているルーム全てを通ることになるため全然希少な気がしてませんが、実は結構希少なんですね。
マジシャンズがこのランキングに出てこないのは、生息数は少ないのに出るルームが分散しているということです。まあ、それはイメージ通りという感じでしょう。
4.5.3 生息数が多いランキング
- 1. Blue Knight: 76
- 1. Blue Shield: 76
- 3. Violet Vampire: 59
- 4. Black Vampire: 49
- 5. Green Slime: 40
- 5. Red Roper: 40
- 7. Black Bat: 39
- 7. Light Violet Bat: 39
- 8. Orange Vampire: 38
- 9. Dark Green Slime: 37
- 9. Black Lizard: 37
- 9. Green Ooze: 37
- 9. Black Knight: 37
なんと、Blue Knight と Blue Shield は同数なんですね。最弱のナイトと Akynd 除く最強のナイトが同数というのは興味深いです。Blue Knight は前半にルームに多数いるのに加え、 Helm Storage 付近に大量にいるのが効いている模様。一方の Blue Shield は、後半のルームのほとんどに登場していることが、生息数の増加につながっているようです。
他については、ヴァンパイアが多いのは分かるとして、Red Roper とか Black Bat は思った以上に多いな、という印象です。
4.5.4 出現ルーム数が多いランキング
- 1. Blue Knight: 13 (76)
- 1. Blue Shield: 13 (76)
- 3. Hyper Sorcerer: 12 (22)
- 3. Wizard: 12 (22)
- 5. Hyper Druid: 12 (21)
- 6. Golden Mirror: 11 (43)
- 7. Hyper Mage: 11 (13)
- 8. Black Lizard: 10 (37)
- 9. Lizard Man: 9 (34)
- 10. Land Archin: 9 (18)
- 11. Hyper Wizard: 9 (15)
- 12. Sorcerer: 9 (14)
このランキングでも、Blue Knight と Blue Shield は同数という結果になりました。これらのナイトに続いては、マジシャンズが上位を占めています。マジシャンは生息数は少ないのに、各ルームに分散して生息しているため、とても邪魔存在感があるわけですね。
10 位にランドアーチンが入っているのが印象的です。一部の限られたルームにいるという印象でしたが、何げに多くのルームにいるんですねえ。確かに、2 コインクリアコースでも 3 つのルームにいるし、思いのほかメジャーなモンスターだったようです。
4.5.6 モンスター数が少ないルームランキング
- 1. FORBIDDEN HALL : 0
- 1. TRAP DOOR ROOM : 0
- 3. TRAINING YARD : 4
- 4. SACRED CHAMBER : 5
- 5. FIRST CELL : 6
- 5. THIRD CELL : 6
- 5. SECOND CELL : 6
- 5. FOURTH CELL : 6
- 5. SHIELD STORAGE : 6
- 5. DEAD END : 6
- 5. HELM STORAGE : 6
- 5. ARMOR STORAGE : 6
- 5. DRAGON’S LAIR : 6
トップ 2 ルームはともかく、他のルームは調べてみるまでモンスターが少ないとか、気にしたことがありませんでした。しかし、確かに Training Yard はミラーナイトが 3 体(とメイジ1体)がいるだけで、がらんとしてますよね・・・。CELL の 4 ルームは、細い通路にブルーシールドが歩いているせいで、あまり少ない印象がなかったけど、言われてみれば確かに少ないかも、という感じです。
Dead End の遠藤さんや、Dragon’s Lair の寝ている(?)ドラゴンは、モンスターの数には入っていません。
4.5.7 モンスター数が多いルームランキング
- 1. TOP OF THE TOWER : 19
- 1. THE STAIRCASE : 19
- 1. WATER DUCT : 19
- 1. PORTCULLIS : 19
- 5. REST ROOM : 18
- 5. CURSED ROOM : 18
- 5. VANGUARD ROOM : 18
- 5. LEADER’S ROOM : 18
- 5. UNDER THE MOAT : 18
後半のルームに沢山のモンスターがいるのは分かるとしても、Top of the Tower に最多の19体のモンスターがいるというのは、かなり意外な結果です。最初のルームなんて、全体を歩くことなんてないから、そんなに沢山モンスターがいるという印象はありませんでした。
あと意外なのは Rest Room でしょうね。中央の Green Roper のいる区画しか普段は行かないので、モンスターは少ない気がしてましたが、実は Green Ooze が思いの他たくさん隠れていたようです。
ちなみに Vanguard Room は、埋まってるブラックリザードでそこそこ数を稼いでます。まあ、通路にもリザード系のナイトが溢れてますが・・・
4.5.8 Under the Moat の赤扉の先はどこなのか
124. Under the Moat で壁に埋まってる赤鍵をとって扉から出ると、ギルとカイが壁に埋まった状態で 113. Third Cell に出ます。
こんな感じで一面壁になっていて、移動もできないため、本当に Third Cell に出ているのかという疑問が沸きます。そこで、マップデータを少々改造して、本当に Third Cell に出ているのか、出ているとしたらどこに出ているのかを調べてみました。
Third Cell のマップを見ると、左上のあたりに壁で埋まっている区画があります。おそらく、このあたりに出ているのではなかろうかと推測し、マップデータを改造してこの一帯に穴をあけてみました。
こんな感じです。カイとギルがいるあたりは、通常のマップなら完全に壁に埋まっている場所です。実際に Under the Moat から赤扉を出て、このあたりに出るのかを調べてみましょう。
Under the Moat で埋まってる鍵をとるのも結構大変なので、鍵を通路に出して、ついでにウィスプをグリーンスライムに変えました。これで、カイで普通に鍵をとれば扉から出られるはずです・・・よね。
というわけで、取りに来ました。もうちょっと扉から近いところに置けばよかったかも・・・。
ちゃんと赤扉が開きました。さて、この先はどうなっているのでしょうか??
出た先は、この位置でした。先ほど Third Cell のマップを改造しておいたので、壁一面ではなくなっています。カイで動いて位置を確認してみると・・・
やはり、マップ左上の壁に埋まった位置に出ていました。これで Under the Moat の赤扉から出ると、ちゃんと Third Cell のマップ内に出ていることが確認できました。
しかし、カイとギルの出現位置はマップの原点(0,0)ではなく、原点から右下にずれています。原点の位置に出ても壁一面になるのは同じなのに、なぜ少しずれた位置に設定されているのでしょうか。
この謎の答えは、後日の検証で明らかになりました。
4.5.9 Calvary Prison から Dead End に戻ったら遠藤さんの前に出るのか
落とし穴でクリアすると扉のない場所に出ますが、梯子と遠藤さんでクリアすると扉から出てきます。Under the Moat は、梯子クリアで Third Cell から来たはずの扉を開けて、Third Cell に戻ることができます。
一方、Dead End で遠藤さんをつついてクリアすると、やはり Calvary Prison の赤扉から出てきます。しかし、この扉には鍵がないので、普通では開けて戻ることはできません。この扉から Dead End に戻ったら、果たして遠藤さんの前に出ることができるのでしょうか?
昔からとても気になっていたので、検証してみました。
Calvary Prison は、青扉を開ける鍵がないので、普通は赤鍵をとって右にある赤扉から出るしかありません。そこで、データを少し変更して、青鍵を作成し、青扉から出たら Dead End に戻れるようにしてみます。
おあつらえ向きに、ダミーの鍵がひとつ落ちているので、これを改造して青鍵にしてみました。
ちょっと色が分かりにくいですが、確かに青鍵になっています。これを取って、左上の扉に向かいます。
普通では開けられない、Dead End に行く青扉ですが・・・
開けることに成功しました。さて、この先はいったいどうなっているのでしょうか?
ちゃんとクリアして、Dead End に戻ることができました。
出たところは、赤扉の少し上の場所でした。壁一面ではないですが、壁に埋まっているので身動きはとれません。うーん、遠藤さんの前に出るわけではないんですねえ・・・
それはともかく、何故にこんな位置に出るのでしょうか。Third Cell にしても、原点座標に出るわけではないので、この座標に意味があるはずです。
二つのルームマップを見比べてみると、Dead End の出現位置に当たる場所と同じ座標に、Calvary Prison の赤扉があります。もしかして、出現位置が設定されていない場合に、何らかの理由で無理やりそのルームに来てしまうと、前の部屋の赤扉の位置に出てしまうのでは・・・
そこで、Under the Moat と Third Cell のマップを見比べてみると、Under the Moat の赤扉の位置と、Third Cell に出現している位置が一致している気がします。ということは、Third Cell に出たら壁一面になってしまうのは、意図的にそうしたのではなく、扉から出ることが想定されてなかったために起こった、偶然の現象だったのでは・・・
というわけで、さらに検証してみることにしました。Calvary Prison の赤扉の位置を、無理やり Dead End と同じ座標にしてみました。もし仮設が正しければ、Dead End の赤扉の位置に出るはずです。
空中に扉ができてしまってますが、この位置がちょうど Dead End の赤扉の位置座標になってます。
青鍵をとって、青扉から Dead End に向かいます。さて、どうなっていることでしょうか・・・
やはり、予想通り Dead End の赤扉に出ることができました。しかも、ちゃんと扉開けて出てきましたよ。どうやら出現座標に扉があると、どこから来たかには関係なく、自動的に扉を開けて出てくるようになっているようです。うーん、なかなかに興味深い結果ですねえ。
というわけで、当初の検証目的とは大分ずれましたが、Third Cell に戻った時に壁一面になってしまうのは、おそらくは意図されたものではない、ということが分かりました。もし、Third Cell に出る場所が壁一面ではなかったら、このことには気が付かなかったかもしれません・・・
4.5.10 壁にハマってるモンスターたち
Vanguard Room の壁の中にブラックリザードがハマっているのは有名です。
しかし、あまり知られていませんが、実は他のルームにも壁の中に配置されているモンスターがいます。
これは、61. Library の赤扉の右あたりの場所です。上の壁の中に、ブラックウーズがハマっています。
カイで近づいてみようとしても、このように壁に阻まれて近づくことはできません。しかし、このウーズはなぜか動くことができて・・・
しばらく見ていると、このように壁の中から出てくることがあります。このすぐ左側に赤鍵があるため、ここは比較的よく通る場所になっていますが、通常ではこのウーズが通路まで出てくることはないので、ほとんど気が付かないのではないでしょうか。
一方こちらは、69. Queen’s Room のハイパーナイトです。最初の時点ではあきらかに壁の中にハマっています。しかし近づくと・・・
このように、壁から抜け脱して襲ってきます。このハイパーナイト、画面内に入るとすぐ壁から抜け出してしまうので、最初から知ってて Time Stop を掛けたうえに、Detect Monster を掛けないと、ハマっていることが分かりません。何故にこんな位置に配置されたんでしょうね。
ちなみに、下側から近づくとハイパーナイトは壁の下側から出てきます。ハイパーナイトというよりは、忍者っぽいです。
このほかのデータの解析結果や検証結果については、30年くらいかけて追記していく予定です。