MTG カード与太話: イニストラードを覆う影より「ウルヴェンワルドのハイドラ」


ウルヴェンワルドのハイドラ/Ulvenwald Hydra

ハイドラとしては、パワーとタフネスが初めて */* という表示になったクリーチャー。ハイドラはサイズ可変なものが多いので、過去に */* というハイドラがいそうな気がしていたけど、実はいなかったらしい。これまでのハイドラは、パワーとタフネスは 0/0 という表記で +1/+1 カウンタを載せたり除去したりすることで、可変を実現していたようだ。

なんとなく、首が +1/+1 カウンターで、首が増減することでサイズが変わる、というイメージをしてた(妄想です)。その線でいくと、こいつはこれまでのハイドラとは違い、首の数は固定のままで、支配する土地の数によって直接体のサイズが変化するようになったらしい。何げに到達持ちなハイドラも初めてだし、緑の定番クリーチャーであるハイドラも、これまでとは別の方向に進化しはじめたのかもしれない。

MTG カード与太話: イニストラードを覆う影より「アヴァシンの裁き」


アヴァシンの裁き/Avacyn’s Judgment

《とどろく雷鳴/Rolling Thunder》がマッドネスになったら赤1マナ減ったというか、《激発/Violent Eruption》の火種のマナ数を可変にしてみたという感じのカード。普通に唱えると 1 マナだけお得になるけど、2 マナで 2 ダメージは効率がよくない。やはりここは、手札を捨てるカードと組んで相手を燃やしまくりたいところ。再録された《癇しゃく/Fiery Temper》と一緒にデッキに詰めこんで、手札を捨てつつ相手を燃やしまくるデッキを組んでみたいところ。

ちなみに、マッドネスのコストに X を含むカードはこれまでに無かったようだ。ただ、X というテキストを含むマッドネス、というだけなら《ベラドンナの暗殺者/Nightshade Assassin》がある。この暗殺者は、公開した黒のカードの枚数を X として参照するものだった。X がコストに入っていなかったのは、もしかするとマッドネスのコストに直接 X を入れても悪さをしないかどうか、当時は十分に検証できていなかったのかもしれない。このカードの登場から 10 年たって、ようやくコストに X が入ってきた。長い年月を経て、そろそろ X をコストに入れても大丈夫そうだという確証が得られたのだろうか。MTG は息が長いので、こんなに時間をかけた検証や開発ができるというのがすごいよね(あくまで想像です)。

MTG カード与太話: イニストラードを覆う影より「熱病の幻視」


熱病の幻視/Fevered Visions

絵がすごい。黒いカードかと思わせるような、狂気に満ちたイラスト。とりあえず、熱病とか幻視とか目からビームとかいうレベルじゃないよね。そして、テキストがまどろっこしい、というか回りくどい。テキストを読んでるだけで目からビーム出るレベル(言いすぎか)。

「各自、自分のターンにカード1枚余計に引けて嬉しいけど、コントローラー以外はカード沢山もってたらペナルティあるよ(目からビーム出ちゃうよ)」みたいなのを、厳密に書くとこうなってしまうのね。少なくとも「そのプレイヤーがあなたの対戦相手だったら・・・(If the player is your opponent, …)」みたいな言いまわしは、初めて見た気がする。「そのプレイヤーがあなたではなかったら」のほうが幾分マシな気がしたけど、それだとチーム戦のときにダメか。MTG のルールテキストを書くにも、いろいろな遊び方がされることを考えないといけない時代よね。