Pathfinder Adventure Card Game クラス概要 Fighter (3): Guardian / Weapon Master

Valeros (Rise of the Runelords版)

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ロール: Guardian

防御、というより防具に特化された能力をもつロール。ダメージ軽減能力もあるので、防御寄りに動きたい人向き。

  1. あなたのいるロケーションの他のキャラクタの戦闘チェックに 1d4 (□ +1)(□ +2)(□ +3) を加える。

  2. 武器カード(□ または防具カード)をプレイするとき、カードを捨札にする替わりにリチャージしてもよい。

    feat の獲得で、防具カードもリチャージできるようになる。防具カードは「見せる」だけではプレイできないことが多いため、武器カードよりもリチャージに置きかえられるときの恩恵が高い。

  3. □ あなたと同じロケーションにいる他のキャラクタが戦闘ダメージを受けたとき、そのダメージを 1 (□ 2) 減らす。

    助太刀するだけでなく、他プレイヤーの戦闘ダメージまで減らせるようになるパワー。feat の獲得で 2 ダメージも減らせるようになれば、ダメージに対してはかなり安心できる。ただし対象が戦闘ダメージなので、戦闘前に全員にダメージをばらまくような敵への対策としては使えない。

  4. □ 防具カードの取得取得チェックに +2 (□ +4) する。

    何の代償もなく、自動的に +2 の修整が得られるのはかなり嬉しい。ただ、ロケーションデッキでは防具カードの比率が総じて低いので、Weapon Master の武器取得へのボーナスが付く能力のほうが有益な気はする。

  5. □ CON スキルのチェックをあなたが行うときに、祝福カードをプレイしてダイスを追加したならば、通常のダイスの替わりに d12 を追加する。

    Valeros の CON スキルは d8 なので、自身の CON チェンックに祝福カードを使えば通常は d8 が追加される。それを d12 に変更できるということ。例えば Blessing of the God を CON スキルのチェックに使用したならば、ロールは d8 + d12 になる(feat による修整がないとして)。悪くはない能力だけど、CON チェックは防具の取得以外ではあまり使われないので、そうそうこのパワーが活躍する機会はない気はする。

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ロール: Weapon Master

主に、攻撃時に有利になるパワーを持つロール。武器カードの取得に有利なパワーはもつけど、武器をそこまで使いこなせるようになるわけでもない。

  1. あなたのいるロケーションの他のキャラクタの戦闘チェックに 1d4 (□ +1)(□ +2)(□ +3)(□ +4)(□ +5) を加える。

    Fighter の基本能力その 1 だけど、Feat 獲得で修正値を +5 まで増やせる。1d4+5 ともなれば、助けられた本人よりもダメージを与えられる可能性すらある。何の代償もなく得られる能力としては、かなり破格だと思う。このロールを選ぶなら +5 まで強化したい。

  2. 武器カードをプレイするとき、カードを捨札にする替わりにリチャージ(□ またはデッキに加えてシャッフル)してもよい。

  3. □ あなたが Ranged 属性をもつ武器を使うとき、Ranged の替わりに Melee スキルを使用してもよい。

    遠隔武器で殴ってしまう、脳筋の極みのようなパワー。使い方の是非はともかく、Melee スキルで殴れる武器が増えるのは悪くはない。

  4. □ 武器カードの取得取得チェックに +2 (□ +4) する。

    ロールの名に恥じない、武器取得にボーナスがつく能力。武器カードが手に入って困ることはないし、ロケーションデッキに1、2枚は武器が含まれていることが多いので、この能力が役に立つ場面は少なくないと思う。

  5. □ STR スキルのチェックをあなたが行うときに、祝福カードをプレイしてダイスを追加したならば、通常のダイスの替わりに d12 を追加する。

    Valeros の STR は d10 なので、d12 に置きかえる能力の効果そのものは小さい。しかし、STR を使うシーン自体は多いことから、Guardian の同種の能力よりも有用性は高い。

Pathfinder Adventure Card Game クラス概要 Fighter (2)

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Valeros

基本セットに収録されている、最も基本的な Fighter クラスのキャラクター。Rise of the Runelords, Skull & Shackles と Class Deck のバージョンがあるが、それぞれの版でパワーやロールに違いがある。いずれの版でも「武器を使って殴り倒す」という基本姿勢は変わらない。

以下、RR: Rise of the Runelords 版、SS: Skull & Shackles 版、CD: Class Deck 版のそれぞれのカードに記載されていることを意味する。

  1. [RR,SS] あなたのいるロケーションの他のキャラクタの戦闘チェックに 1d4 (□ +1)([RR] □ +2) を加える。

    自動的に、他のキャラクタに助太刀する能力。Fighter クラスの代表的なパワーのひとつ。1d4 と些細な修整とはいえ、戦闘が苦手なキャラクタに対しては、かなり心強い援護射撃になる。このパワーを生かすためにも、できるだけ他のキャラクタと同じロケーションを探索したほうがいい。

  2. [CD] 手札の Ally カードを1枚公開することで、あなたと同じロケーションにいる他のプレイヤーの戦闘チェックに 1d6 (□ +1)(□ +2) を加える。

    1 の能力が無条件では発動しなくなった替わりに、修正値が 1d6 に増えている。修正値の増加は魅力的ではあるが、これを有効に生かすには手札に常に Ally カードを 1 枚持っておく必要があり、手札を圧迫することにはなる。

  3. [RR,SS,CD] 武器カードを(捨札にして)プレイするとき、カードを捨札にする替わりにリチャージしてもよい。([SS,CD] □ または、デッキに加えてシャッフルしてもよい。)

    武器カードを捨札にすると、大抵の場合はチェックのダイスをひとつ増やすことができる。単純に捨札にするとデッキの総数が減ってしまうため、他のクラスだと「緊急時」にしか使えない。しかし Fighter はこの能力があるため、デッキの枚数を減らすことを気にせず、武器カードの追加修整を受けることができる。特に武器が 2 枚以上手札にあるなら、遠慮なく武器カードの追加修整を受けられるので、かなり強力な能力である。これも、Fighter クラスの代表的なパワーのひとつ。

    ちなみに RR 版と SS/CD 版では(□ の部分以外の)英文が違うが、効果は同じである。

ロール

  • Rise of the Runelords: Guardian / Weapon Master
  • Skull & Shackles: Corsair / Tactician
  • Class Deck: Liberator / Daredevil

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Pathfinder Adventure Card Game クラス概要 Fighter (1)

以下では、Fighter クラスについて説明する。


ファイター (FIGHTER) はこのゲームで、もっとも基本的な「敵を殴って倒す」クラスである。Rise of the Runelords と Skull & Shackles に初期クラスとして収録されている他、Fighter クラスデッキも発売されている。2015/10 時点では、Human の Fighter である Valeros が 3 バージョン存在し、クラスデッキに Halfling の Flenta, Half-Elf の Vika, Gnome の Tontelizi という 3 キャラが収録されている。

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スキル

Fighter 全般に共通する特徴は、以下の 4 点である。

  • Melee スキルを持つ。総じて STR は高い。
  • 手札上限が 4-5 枚と、少なめに設定されている。
  • Light Armors, Heavy Armors, Weapons への「習熟」をもっている。
  • 「武器カード」に関する何らかのパワーを持っている。
  • Flavor Type に Weapon を含む。

全ての Fighter は Melee スキルを持っており、武器(Weapon)への「習熟」も持つため、武器カードを使用してモンスターを殴り倒すことや、力で突破できるタイプの罠を破壊することを得意とする。物理的な攻撃に対する完全な耐性を持つモンスターは稀であり、戦闘に関しては非常に有利であると言える。特に、武器カードを「捨札にする」効果を「リチャージする」ことに置きかえる能力はかなり強力で、デッキの枚数を減らすことなく強力な打撃を敵に与えられる。Armors への習熟もあることから、ダメージも受けにくい。

一方で、初期の手札上限が 4 枚(Felentaのみ5枚)と少ないため、行動の自由度がやや少ない。また、何らかの原因でダメージを負ったり、武器カードを捨てさせられてしまうと、とたんにピンチに陥ることも少なくない。そのため、脳筋クラスではありながらやや慎重な行動が求められる。また、アイテムや呪文の取得、STR で解決できない罠などは苦手なことが多い。

初期デッキ

下記は Valeros のものである。

  • Rise of the Runelord
    • 武器(weapon): Dagger, Longsword (x2), Mace, Short Sword
    • 防具(armor): Chain Mail, Wooden Shield (x2)
    • アイテム(item): Mattock, Potion of Hiding
    • 協力者(ally): Night Watch, Standard Bearer
    • 祝福(blessing): Blessing of the Gods (x3)
  • Skull & Shackles
    • 武器(Weapon): Boarding Axe, Boarding Pike, Longsword, Mace, Short Sword
    • 防具(Armor): Buckler, Chain Shirt
    • アイテム(Item): Potion of Fortitude, Potion of Glibness
    • 協力者(Ally): Boatswain, Captain, Master-at-Arms
    • 祝福(Blessing): Blessing of the Gods (3)

以下、Fighter は複数のキャラタとバージョンがあるため、パワーとロールについてはそれぞれキャラクタ毎に別ページにて説明する。

  • Valeros: 基本セットに収録されている、標準的な Fighter。
    • Rise of the Runelords: Guardian / Weapon Master
    • Skull & Shackles: Corsair / Tactician
    • Class Deck: Liberator / Daredevil
  • Felenta: INT が 1d8 と高く、呪文に関係する能力をもつ。
  • Vita: 打撃系の武器を得意とする。CON が高い。
  • Tontelizi: 槍系の武器を得意とする。STR は 1d8 と低めだが、INT 以外のスキルは平均して高く、バランスがよい。

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