Android Netrunner カード適当談義: Enigma



《Enigma》(Core Set)

  1. 可能なら 1 クリック失なう。
  2. ランを終了する。

特別な能力はないけど、軽めのレゾコスト、「ランの終了」を含むシンプルな 2 つのサブルーチン、そこそこの強度、そして Neutral のカードであり Influence が 0 である、といったバランスがほどよく取れたアイス。よく似た性能の《Wall of Static》と供に、Core Set のカードながら未だに多くのデッキで採用されている。いずれのアイスも、序盤に使えるアイスとしてなかなか使い勝手が良い。この手の軽めのアイスでよく使われるものとしては、コストが 3 で Strength 4 をもつ《Elli 1.0》 がある。これら 3 枚は、いずれも多くのデッキで採用されている。

ちなみに、他にも似たような性能のアイスはいくつもある。たとえば《Viktor 1.0》はコスト 3 で Strength 3 と《Enigma》より硬い。《Elli 1.0》とはよく似ているが、サブルーチンの機能がひとつ異なり、《Elli 1.0》よりは柔らかいという、微妙な差がある。このあたりの差が響いてか 《Elli 1.0》 と比べると《Viktor 1.0》の採用率は低い傾向にあるようだ。

また《Rainbow》というアイスもある。このカードは、コスト 3 で Strength 4 と《Enigma》より硬い。しかし Code Gate, Barrier, Sentry の三つのサブタイプを持っているせいで、突破されやすくなっている。一見すると《Wall of Static》よりも良さそうにも見えるけど、序盤の守りとしてはやや力不足と評価されているようで、トーナメントのデッキにはほとんど採用されてい。

このあたりの性能のアイスは豊富にあり、それが故に競争が激しくなっているようで(?)、少々バランスが悪いと採用率が極端に下がる傾向にある。このカードも、今後出てくるカードによっては過去のカードとなってしまう日が・・・来るのかな。

Android Netrunner カード適当談義: Sure Gamble



《Sure Gamble》(Core Set)

9 クレジット得る。

《Hedge Fund》のランナー版というか、これのコーポ版が《Hedge Fund》というべきか。名前とは裏腹に(名前の通りに?)、クレジットが必ず得られる堅実なカード。このコストで、無条件で 4 クレジット得られるカードは、ランナー側にもこれしかない。似ているカードには《Lucky Find》《Day Job》がある。いずれもこのカードより多くのクレジットを得られるが、追加のクリックを消費する必要があり、使い勝手はこのカードのほうが勝る。また 0 コストで 3 クレジット得られる《Easy Mark》というカードもあるが、実質的に 0 コストで 4 クレジット得られるこのカードから見ると効率は落ちる。

これは Neutral のカードで Influence も 0 であり、どんなデッキにも入れやすいことから、トーナメントを含め多くのデッキで 3 枚積みされているようだ。

Android Netrunner カード適当談義: Accelerated Beta Test



《Accelerated Beta Test》(Core Set)

あなたがこのカードを得点したときは、R&D の上から 3 枚のカードを見てもよい。もし、それらのカードのいずれかがアイスであれば、あなたはすべてのコストを無視して、それらをインストールし、レゾしてもよい。あなたが見た残りのカードをトラッシュする。

アドバンス時に、コストを無視して最大 3 枚のアイスをインストールできる能力をもつ、HB のアジェンダ。レゾ時に 《Archer》のようなクレジット以外のコストを要求するカードでも、それを無視してインストールし、なおかつレゾできる。このため、レゾコストの高い《Ichi 2.0》《Assassin》などともよく併用される。この強力な能力に加え、アドバンス 3 回で 2 ポイントというコストパフォーマンスの高さもあり、トーナメントの HB のデッキの大半で 3 枚採用されている。

一方で、アジェンダがアーカイブに落ちてしまうという可能性があり、これがデメリットになっている。この対処法としては《Precognition》のようなカードで R&D のトップを見て操作する方法と、後から 《Project Vitruvius》《Jackson Howard》《Archived Memories》 といったカードで回収する方法がある。しかし、前者のカードは HB には少なく、Influence も高いカードが多いため、後者の方法が使われることが多いようだ。

ちなみに、カードを見るのは任意だけど、見てしまったらインストールできなかったカードをトラッシュするのは強制である。1 枚だけ見る、ということはできず、見るなら 3 枚見なければならない。また、このときトラッシュしたカードは、アーカイブに裏向きに置く。