MTG カード与太話: オリジンより「森林の怒声吠え」「ヴリンの神童、ジェイス/束縛なきテレパス、ジェイス」


森林の怒声吠え/Woodland Bellower

熊と鹿を合成したようなクリーチャー。クリーチャーをライブラリーから呼び出す能力は「3マナ以下」「緑」「伝説ではない」と制約が厳しいものの、6/5 クリーチャーにサーチ能力 + 3 マナ分のクリーチャーがついていると思うと、カードとしては十分強い。緑なら 3 マナ以下でも優秀なクリーチャーはいくらでもいるし、呼ぶクリーチャーに困ることはない。6 マナで、実質的に 10 マナ分くらいの働きはするよね。

しかし、カードパワーがあるからといって、デッキに入れて有効に働けるかというと別問題。普通に 6 マナ出して 6/5 を出した上に、他のクリーチャーを呼び出すんだったら、他の勝ち手段を採用したほうがストレートで良いよね。そもそも、6 マナ出せる頃に 3 マナクリーチャーを引く価値があるかというのが難しいところ。これと同時に場に出したら勝ち的な 3 マナクリーチャーがいれば別だけど、そこまで強力な相方はいまのところいなさそう。神とか「巨森の予見者、ニッサ」あたりが引けたらまた違ってたかもね。でも、そうするとまた強すぎたりするから、調整されてだいぶん抑制されたという感じはする。それとも、この後にすごい相方がひっそり登場する予定なのだろうか。


「ヴリンの神童、ジェイス」「束縛なきテレパス、ジェイス」

六代目となるジェイス君。いや、零代目というべきか。イラストによると、人間(?)時代はさわやかなイケメン好青年だったらしい。カード的に興味深いのは、オリジンにいる 5 人のプレインズウォーカーで、人間時代のパワーが 0 なのはジェイス君だけというところ。他の 4 人は 1 以上のパワーがあるのに、ジェイス君は素ではルーター能力付き 0/2 と「結ばれた奪い取り/Bonded Fetch」の劣化版にすぎない。そもそもは温厚な気質だったというところが、カードのデザインにも反映されているのだろうか。ワールドウェイク付近で悪行しすぎて、各地で禁止になった有名人からは少し想像がつかない(本人の素行とは関係ないけど・・・)。

しかも、ストーリー的にはジェイス君は生まれつきいろんな魔法が使えたらしいのに、ルーター能力しかないのはずいぶんと控え目な設定という気がする。実は、これまで語られてきたほどジェイス君は能力を昔は発揮していなかったのだろうか。さらに、これまで出身地不明とされてたと思うのに、今回は「ヴリン」という地名がカード名につき、人間時代に住んでいたらしき地方のイラストがついた。もっと陰気な環境で鬱々と育ったのかと思いきや、意外にも青空の下で汗を流す(?)みたいな、健全そうな生活をしてるところに驚いた。とまあ妄想はつきないんだけど、謎多き魔術師の過去がいろいろと明かされていて、個人的にとても貴重なカードなのではないかと思っている(表は)。

ちなみに、裏については各地で議論されてそうなのでパス。

MTG カード与太話: オリジンより「秘宝の探求者」「衰滅」


秘宝の探求者/Relic Seeker

だいぶん劣化した感じの「石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic」。石鍛冶君に比べると、パワーが 1 増えて自力で 3/3 になる能力は得た。しかし、装備品を探す能力は使い勝手が悪くなり、装備品を付ける能力は除去されてしまったのでは意味がない(独断)。「高名」の能力を生かすために、戦闘ダメージを通しやすくするカードが今後追加されることを考慮したとしても、サーチカードとして採用できるレベルではない気がする・・・どうかな。

石鍛冶君と同じように、(新たな)ジェイス君と同じセットで登場するというあたり、何かの因縁を感じるよね。リメイクするにしても、迂闊なデザインにして再度禁止されるようなことが起こらないように、開発としてはだいぶんマイルドな能力にするしかなかったのかもしれない。などと妄想しつつ、とりあえず4枚集めておきますかねえ。


衰滅/Languish

X=4 固定の「もぎとり/Mutilate」。特に条件なく常に -4/-4 できるのは、随分と使い勝手がよくなった気がする。「蔓延/Infest」に1マナ足しただけで、-2/-2 から -4/-4 になったと見てもなかなかのもの。破壊不能とか呪禁とか、面倒なクリーチャーが増えている今では、神の怒りのたぐいよりも信頼できる除去になるかもしれない。

それはそうと、全体に固定値の修整を与えられるカードとしては、-4/-4 という値を持つカードはこれまでになかったらしい。「突然の死/Sudden Death」や「闇の掌握/Grasp of Darkness」のように -4/-4 という修整値自体はそれほど珍しくはないけど、すべてのクリーチャーを -4/-4 できるカードは無かった。ちなみに全体に -3/-3 修整を与えるカードもない。

一方で -5/-5 のほうは「大荒れの悪魔/Havoc Demon」というのがいる。ただし、死亡時にしか能力が使えないので、このカードよりはかなり使い勝手はよくない。さらに -6/-6 となると、単体を修整するカードも「テヴェシュ・ザットの信奉者/Disciple of Tevesh Szat」しかなく、-7/-7 を越える修整を与えるカードは存在していない。まあ、あんまり修正値が大きくてもオーバースペックというのはあるんだろうけどね。いずれそういうカードが出てくる日が来るんだろうか。

Pathfinder Adventure Card Game: Wrath of the Righteous Base Set の追加要素について

Pathfinder Adventure Card Game の三つ目の Base Set である Wrath of the Righteous で追加されたルールやカードなどについて、以前の記事で触れなかった部分について追記する。

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前回の記事にも書いたように、このセットでも基本的なルールの変更はなく、いくつかの新しい要素とサポートカードが追加されている。もちろん、これらの追加要素をまったく使わずプレイすることもできる。追加されたサポートカードには Mystic PathCohort がある。追加要素としては RedemptionServitor Demons がある。この他、カードの属性として AbyssCorrupted という特殊な属性が追加されている。以下、これらについて順に説明する。


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Mythic Path: アドベンチャーに含まれる複数のシナリオを続けて行なう時に、シナリオをクリアしたときに報酬として受けとるカードで、次のシナリオでのチェックダイスにボーナスを付けることができるようになる。また回数制限ありながら、チェックに使うダイスを d20 に変更することもできる。

シナリオの開始時に Mythic Path カードに 2 つの Mythic Charge (トークン) を置いておく。シナリオ中に、カード中に書かれている種類のチェックを行なうときは、このカードの上に置かれたトークンの数だけプラスの修正を加えることができる。例えば、上の左のカードは Dex か Int のチェックのときにボーナスを与えるカードになっていて、このカードの上にトークンが 2 つあればダイスに +2 の修整を、トークンが 1 つなら +1 の修整を加えることができる。トークンがひとつもないと、何も修整を受けない。

この修整を行なった後に、カード上のトークンを好きなだけ消費して、チェックに使うダイスを d20 に変更できる。このとき、消費したトークンに等しい数のダイスを d20 に変更できる。ただし、変更するダイスは「ダイスのサイズが大きいほうから」順に選ばなければならない。たとえば、d12+d6+d4 というダイスでチェックを行なうときに、トークンをひとつ使ってダイスを変更するときは、d12 が d20 に変更され d20+d6+d4 になる。トークン 2 つを使った場合は、2d20 + d4 になる、ということ。

上の能力とは別に、5 つのトークンを消費することで、特別な能力を一度だけ使うことができる。どんな能力が使えるかはそれぞれのカードに書いてある。ただし、トークンはシナリオの最初の時点では 2 個しかないので、その状態ではこの能力はつかえない。プレイ中にトークンを増やす効果を使うなどして、5 つに増やす必要がある。

なお、Wrath of the Righteous の基本セットには 5 種類の Mythic Path カードが入っている。


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Cohort:

シナリオを開始する前に、シナリオカードで指定されている Cohort カードから1枚を選んで手札に追加できる。このカードは他のカードと同じように使うことができる。ただし、あるシナリオで手札に入れた Cohort カードを次のシナリオに持ち越すには、キャラクタカードで指示されたデッキを構成するカードのタイプに Cohort が含まれている必要がある。


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Redeem:

このセットに含まれるカードには、上の右のカードのように Corrupted という属性 (trait) を持つカードがある。これらのカードは、Corrupted という属性をもっている状態だと、カードの能力が十分に発揮できなかったり、そもそも全く使用できなかったりする。

この Corrupted という属性は、カードの能力などによって消去する (Redeem) ことができる。Redeem すると、そのカードは現在のゲームだけでなく、進行中のアドベンチャーパスのすべてのシナリオにおいても、Corrupted の属性がないものとして扱えるようになる。複数の同名のカードがある場合にそのカードを Redeem した場合は、それら全ての同名のカードについて Corrupted の属性がないものとして扱うことができる。

Redeem したカードを覚えておくためのチェックリストが、上の写真の左のカードになっている。Redeem したときは、このカードのチェック欄の該当するカード名のところにチェックを入れる。このカードに相当する pdf ファイルが paizo.com からダウンロードできるので、それを印刷してチェックを入れるのでもいい。というか、普通そうするよね。


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Servitor Demons

アドベンチャーごとに、Servitor Demon というのが指定されている。シナリオをプレイ中に Servitor Demon を召喚するように指示があったときは、上の左のカードの該当するアドベンチャーの欄にある Demon カードを召喚する。たとえば、Base Set のアドベンチャーなら、上の写真の右の Demon を召喚する。


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Abyss

Location カードの中に、Abyss という属性が書かれたカードがある。これらの Location にいるときだけ、特殊な効果を発生させるカードがある。Abyss 属性のついた Location カードは、他のカードと同様にイラスト中に Abyss という属性名が書かれている。また、Abyss 属性をもつカードはカード名のところが赤っぽい色になっているので、それで区別がつくようにもなっている。

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通常の Location カードはこんな感じで、カード名のところは白い。比べるとかなり違ってるよね。

Abyss 属性を参照するカードは、モンスターや罠などの bane カードの中にある。もし、Abyss 属性をもつロケーションにいるキャラクターが、探索のときにめくったカードが Abyss 属性を参照するカードだったときは、敵の強さが増大したり、追加のダメージを受けたりといったことが起こる。


だいたいこんなかんじかな。