ONIRIM: 最初の旅と七つの書

相手と協力して目標を達成するタイプのカードゲームで、迷いこんだ「夢の世界」からの脱出がテーマとなっている。「基本のゲーム」に加えて 7 つの拡張ルールが用意されていて、いずれもソリティアとしても遊べる。「基本のゲーム」のルールはシンプルであり、5,6 歳くらいの子供でも(もっと小さくても?)正規のルールで遊ぶこともできる。

ファンシーながら少し怖い感じもあるカードのイラストと、夢の世界で悪夢を避けながら出口の扉を見つけるというテーマは、プレイする人を選ぶところはある。定例会でも評価は二分していたようだけど、こういう幻想的な雰囲気が好きで、対戦するよりも協力プレイが好きなプレイヤーには、なかなかの好評を博していたようだ。

「基本のゲーム」はかなり運に頼るところは大きいけど、何も考えずにプレイするとすぐ負けるという、ほどよいバランスになっている。子供とプレイする場合は、大人が多少サポートすれば十分クリアできる。

omrim1

上は、基本のゲームで双方の手札をオープンにして相談しながらプレイしているところ。

このゲームは協力プレイではありながら、プレイヤーごとに個々に夢から脱出する必要がある。そのため 2 人でプレイすると、片方のプレイヤーだけが脱出できて、片方が夢の中に取り残されてしまう、なんてことも起こる。勝利条件は2人とも脱出することなので、この場合はゲーム的にはプレイヤー全体の敗北となる。しかし、カードの幻想的なイラストのせいか、某アニメの魔女の領域に一人だけ取り残されたような不思議な気分になって、脱出するまでやめられなくなる・・・ような人には向いてるゲームかな。

ちなみに、先に脱出した人が勝ちというルールにすれば、対戦型ゲームのようにも遊ぶことも一応可能ではある。