ONIRIM: 最初の旅と七つの書

相手と協力して目標を達成するタイプのカードゲームで、迷いこんだ「夢の世界」からの脱出がテーマとなっている。「基本のゲーム」に加えて 7 つの拡張ルールが用意されていて、いずれもソリティアとしても遊べる。「基本のゲーム」のルールはシンプルであり、5,6 歳くらいの子供でも(もっと小さくても?)正規のルールで遊ぶこともできる。

ファンシーながら少し怖い感じもあるカードのイラストと、夢の世界で悪夢を避けながら出口の扉を見つけるというテーマは、プレイする人を選ぶところはある。定例会でも評価は二分していたようだけど、こういう幻想的な雰囲気が好きで、対戦するよりも協力プレイが好きなプレイヤーには、なかなかの好評を博していたようだ。

「基本のゲーム」はかなり運に頼るところは大きいけど、何も考えずにプレイするとすぐ負けるという、ほどよいバランスになっている。子供とプレイする場合は、大人が多少サポートすれば十分クリアできる。

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上は、基本のゲームで双方の手札をオープンにして相談しながらプレイしているところ。

このゲームは協力プレイではありながら、プレイヤーごとに個々に夢から脱出する必要がある。そのため 2 人でプレイすると、片方のプレイヤーだけが脱出できて、片方が夢の中に取り残されてしまう、なんてことも起こる。勝利条件は2人とも脱出することなので、この場合はゲーム的にはプレイヤー全体の敗北となる。しかし、カードの幻想的なイラストのせいか、某アニメの魔女の領域に一人だけ取り残されたような不思議な気分になって、脱出するまでやめられなくなる・・・ような人には向いてるゲームかな。

ちなみに、先に脱出した人が勝ちというルールにすれば、対戦型ゲームのようにも遊ぶことも一応可能ではある。

まさかの時のボードゲーム Race for the Galaxy (6): 拡張セット「嵐の予兆」

この拡張では、一定の条件を達成すると追加の VP がもらえるというルールが追加されている。達成条件は「目的タイル」という形で表されていて、大きな目的タイル 4 枚と、小さな目的タイル 6 枚がある。

大きなタイルは「ゲーム終了時に条件を満たしているプレイヤー」が 5VP もらえる条件が書かれている。

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上の左のタイルは「発展カードを一番多く出しているプレイヤー」が 5 VP もらえる。ただし、発展カードの枚数が 4 枚以上でなければ、一番多く出していても 5VP もらえない。

右は「青と茶色のワールドカードを一番多く出しているプレイヤー」が 5 VP もらえる。ワールドの種類(生産・単発生産・軍事・非軍事)は問わない。青と茶の両方が出ている必要はなく、青色だけ、または茶色だけでもいい。青と茶の合計の数が一番多いプレイヤーが 5 VP もらえる。ただしこれも 3 ワールド以上を出していなければ、合計数が一番多くても 5 VP はもらえない。

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上の左のタイルは「生産ワールド(単発生産ワールドではない)を一番多く出している(かつ 4 ワールド以上出している)プレイヤー」が 5 VP もらえる。右のタイルは「軍事力が最も高い(かつ 6 以上の軍事力をもつ)プレイヤー」が 5 VP もらえる。

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上の左のタイルは「最初に 4 色(青、茶、緑、黄)のワールドを最低ひとつ以上置いたプレイヤー」が 3 VP もらえる。置くワールドは、生産ワールドでも単発生産ワールドでも、軍事ワールドでも非軍事ワールドでもいい。右は「コスト 6 の発展カードを最初に置いたプレイヤー」が 3 VP もらえる。

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上の左のタイルは「最初に手札を捨てたプレイヤー」が 3 VP もらえる。捨てる方法は問わない。11 枚以上の手札を得てラウンドの終了時に捨てるのでもいいし、カードの効果で手札を捨てるのでもいい。

右のタイルは「IからV($を含む)の各能力をもつカードが、自分の場に少なくともひとつ以上存在するように、ワールドカードや発展カードを置いた最初のプレイヤー」が 3VP もらえる。たとえば、I,II,III に能力をもつワールドカードがあるときに、$,IV,V に能力を持つワールドカードを出したとき、他のプレイヤーがこの条件をまだ満たしていなければ 3 VP もらえる、ということ。

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上の左は「最初に 5 VP 以上得たプレイヤー」が 3 VP もらえる。右は「最初に ALIEN (異星種族) という名前の入ったカードを 3 枚以上置いたプレイヤー」が 3 VP もらえる。ワールドカードでも発展カードでもいい。

ゲーム開始前に、上記のタイルから大きなタイルからランダムに 2 枚、小さなタイルからランダムに 4 枚を選ぶ。小さなタイルについては、条件を最初に達成した人が 3 VP もらう。大きなタイルについては、ゲーム終了時に条件を満たしている人が 5 VP もらう。

上記の目的タイルを使わず、拡張セットのカードを基本セットに混ぜるだけでもプレイはできる。なお、この拡張ではソロプレイのルールも追加されているけど、それについてはここでは説明を割愛する。


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