Android Netrunner カード適当談義: Tollbooth



《Tollbooth》(Core Set) 
 

Tollbooth にランナーが遭遇したとき、ランナーは可能なら 3 クレジット支払う。もし 3 クレジット支払えなければ、ランを終了する。

  1. ランを終了する。

ランナーが 3 クレジット払わなければ、ランを終了させられる能力をもつアイス。サブルーチンではないので、ランナーはこれをブレイクすることができず、クレジットを持っていない状態ではこのアイスを通過することが困難になる。これに加えて、ランを終了させるサブルーチンと高い Strength を持っており、アイスとしてはなかなか堅牢性が高い。

レゾコストが 8 と高いので、よく《Accelerated Beta Test》のようなレゾコストを無視できるカードと一緒に使われる。ただ、素の信頼性が高いこともあって、コストを払う前提で特に工夫なくデッキに投入されていることもある。2015年現在、トーナメントの NBN や HB のデッキだと高確率で 1,2 枚程度入っており、Jinteki のデッキでも数枚採用されているものが見られる。

ちなみにクレジットの支払いは強制で、3 クレジット支払うことができる状態であれば、必ず払わなければならない。払いたくないから払わないでランを終了する、ということはできない。また、2 クレジットだけ持っているときに、2 クレジットだけ払わされるということもない。この場合は「3クレジットの支払いができない」状態なのでクレジットは払わず、払えなかったときの「ランの終了」という効果を実行する。

他のカードの効果との順序関係が分かりにくいカードでもあり、最初は運用方法を間違いやすい。詳しくは ancur wiki: tollbooth をどうぞ。

Android Netrunner カード適当談義: Enigma



《Enigma》(Core Set)

  1. 可能なら 1 クリック失なう。
  2. ランを終了する。

特別な能力はないけど、軽めのレゾコスト、「ランの終了」を含むシンプルな 2 つのサブルーチン、そこそこの強度、そして Neutral のカードであり Influence が 0 である、といったバランスがほどよく取れたアイス。よく似た性能の《Wall of Static》と供に、Core Set のカードながら未だに多くのデッキで採用されている。いずれのアイスも、序盤に使えるアイスとしてなかなか使い勝手が良い。この手の軽めのアイスでよく使われるものとしては、コストが 3 で Strength 4 をもつ《Elli 1.0》 がある。これら 3 枚は、いずれも多くのデッキで採用されている。

ちなみに、他にも似たような性能のアイスはいくつもある。たとえば《Viktor 1.0》はコスト 3 で Strength 3 と《Enigma》より硬い。《Elli 1.0》とはよく似ているが、サブルーチンの機能がひとつ異なり、《Elli 1.0》よりは柔らかいという、微妙な差がある。このあたりの差が響いてか 《Elli 1.0》 と比べると《Viktor 1.0》の採用率は低い傾向にあるようだ。

また《Rainbow》というアイスもある。このカードは、コスト 3 で Strength 4 と《Enigma》より硬い。しかし Code Gate, Barrier, Sentry の三つのサブタイプを持っているせいで、突破されやすくなっている。一見すると《Wall of Static》よりも良さそうにも見えるけど、序盤の守りとしてはやや力不足と評価されているようで、トーナメントのデッキにはほとんど採用されてい。

このあたりの性能のアイスは豊富にあり、それが故に競争が激しくなっているようで(?)、少々バランスが悪いと採用率が極端に下がる傾向にある。このカードも、今後出てくるカードによっては過去のカードとなってしまう日が・・・来るのかな。