MTG カード与太話: 異界月より「神の導き」


鏡翼のドラゴン/Providence

テキストに「26」という、キリが悪い数字の含まれている、かなり珍しいカード。26なんて数字をもつカードが他にあったかなーと思って探してみたら、なんとアルファベットの文字数(26文字)を参照する(?)《Now I Know My ABC’s》なんてカードがあった(銀枠だけど)。このカードの「26」という数字は、アルファベットの数字の数とは関係ないと思うんだけど、なぜ 26 になったんだろうね。ちなみに「25」 をテキストに持つカードには《名誉の御身/Divinity of Pride》がある。また 20と30という数字の入ったカードも結構ある。でも、21-29 の中では 25 と 26 という数字しかテキストには使われたことがない(らしい)。うーん、どうでもいいね。

カードとしては、プレイヤーのライフの総量を 20 にする《清めの風/Blessed Wind》に似ている。ただし《清めの風/Blessed Wind》のコストが 9 マナなのに対して、このカードはライフを 26 にするのに 7 マナになっている。これを見る限り、ライフの総量を20以上の固定値にする能力は、以前よりも少し弱い能力だと考えられているのかもしれない。もちろん《清めの風/Blessed Wind》と違って、他のプレイヤーのライフを触れなくはなっているけど、そのかわり力線のような能力を得ているので、そのあたりはプラスマイナスではないかという感じもする。実際どうなんだろうね。こういう、特殊な能力をもつカードのコストって、どうやって決めているのか興味深いところ。

MTG カード与太話: 異界月より「鏡翼のドラゴン」


鏡翼のドラゴン/Mirrorwing Dragon

《面晶体の掘削者、ザダ/Zada, Hedron Grinder》が、相手からの呪文も反射するようになったようなカード。後ろから来た呪文は後ろに跳ね返し、前からきた呪文は前に跳ね返す。なかなか面白いよね。《先駆のゴーレム/Precursor Golem》 にも似てるけど、仲間を出さなかったり、相手の呪文は相手側に反射したりするので少し違うかんじ。敵方のクリーチャーの数のほうが多かったりすると、敵がこちらのドラゴンにわざと「巨大化」をうって、自陣を強化するみたいな友情コンボみたいなことも起こりそう。まあ、そんな場面がどのくらいあるかは謎だけど・・・。

異界月では唯一のドラゴンなので大切にしたいところ。ただ、コンボに使うにしても、普通に 4/5 飛行として使うにしても、ちょっと物足りない感じはする。絵的に Foil が似合う珍しいカードでもあるので(?)、何とか光らせてみたい(厳しい・・・)。

MTG カード与太話: 異界月より「蔓延するもの」


蔓延するもの/Permeating Mass

自分より大きなクリーチャーをブッロックする→自分は死亡するけど相手クリーチャーは「蔓延するもの」になる→そいつが自分のクリーチャーをブロック→自分のクリーチャーが「蔓延するもの」になる→以下くりかえし、みたいな感じで増殖していく、かなり変なカード。先制攻撃を付けておけば、相手に先制攻撃や二段攻撃がない限り、ほとんどの敵を「変えり討ち」にできる。《野太刀/No-Dachi》を付けたら、一方的に相手を倒しまくれて楽しそう。

カードとしては、自陣側にコピーができるのではなくて、相手側にコピーができるというところが面白い。1 マナ 1/3 (デメリットあんまり無し)という性能のコストパフォーマンスもわるくない感じ。タフネス 1 の小さな相手なら倒せるところは、地味ながら重要なポイントか。これで到達でも付いていれば、かなり強いカードになるんじゃなかろうか、という気がすこしする。

ただ、「ダメージを与える」と「コピーになる」という、ルールの処理を間違いやすい事案(?)が一度におこるので、実際のプレイで使うといろいろな問題が蔓延するかもしれないね。