MTG カード与太話: 異界月より「地獄の樹」


地獄の樹/Tree of Perdition

非常に珍しい、黒い植物。しかも、過去の黒い植物はすべからくアンデッド(スケルトンかゾンビ)だったのに対して、これは生モノの植物になっている。MTG の長い年月を経て、ついに黒い世界にも生きている(純粋な?)植物が生えるようになったらしい。ちなみに「植物」というサブタイプを持つクリーチャーは、イメージ通り緑に一番多くいる。しかし、次に多いのは何げに黒だったりする。青は単色では1体(1本?)しかいない。白は単色の植物は存在していなくて、緑との多色植物が1体いるだけだし、赤に至っては多色を含めて植物は存在しない。まあ、赤にいないのは分かるけど、白単色の植物がいないのはちょっと意外だった。白い平地には、実は植物は生えていなかったらしい。

カードとしては《解放の樹/Tree of Redemption》のライフの交換対象が対戦相手になった、という感じのもの。色と対象が変わっただけで、クリーチャーのサイズやマナコスト、起動コストや植物である点まで全く同じになっているのは面白い。名前も意識して付けられているよね。

とりあえず、相手に無限ライフコンボされても、これさえいれば悲しくならないで済む。狙って使うなら、-13/-13 にできる《悲劇的な過ち/Tragic Slip》のようなカードと組合せたいところ。ただ、そのまま使うと普通にこれが死んでしまうので、ちょっと工夫が必要になる。現状、-13/-13 というカードはあっても -12/-12 とか -11/-11 にするカードはないのよね。たぶん、この答えは別の方向にあるという気がする。