まさかの時のボードゲーム Race for the Galaxy (5): ゲームの準備と間違いやすいポイント

ゲームのセッティングと、ルールで間違いやすいところのメモです。


ゲームのセッティング

あらかじめ、左上に赤や青で数字の書かれた「初期ワールド」カードを抜きだしておく。プレイヤーは、これらのうちから1枚ランダムに選んで自分の場に出す。拡張なしの場合は、初期ワールドは 5 枚ある。

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残った初期ワールドは山札に混ぜてシャッフルする。

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プレイヤーはそれぞれ山札から 6 枚引いて、2 枚を捨てる。捨札は山札の隣りに<>裏向きに捨てる。裏向きなので山札と間違うことがあるので、多少崩し気味に積んでおく。

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プレイヤーはそれぞれ 7 枚の(同色の)アクションカードを受けとる。色による能力の違いはない。上は写真を撮るためにカードスタンドに立ててるけど、プレイ中は相手にどのカードを選んだか分からないようにするため、カードをは束にして積んでおくほうがいいかもしれない。

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人数 x 12 個の VP トークンを、共通のストックとして場に置いておく。2 人なら 24 個、3 人の場合は 36 個、4 人なら 48 個置く。


間違えやすいポイント

  1. ゲームの終了条件は「いずれかのプレイヤーの場にカードが12枚以上ある状態でラウンドが終わったとき」と、「共通のストックにあるVPトークンがなくなったとき(プレイヤーによって全ての VP トークンが獲得されたとき)」である。後者のルールを適用し忘れやすいが、適用しないとまったく違ったゲームになる。
  2. 同じ名前のワールドカードや発展カードは、自分の場に2枚以上出せない。他のプレイヤーの場に出ているカードを、自分の場に出すことはできる。
  3. ターン終了時に手札の枚数が10枚より多いときは、10枚になるまで捨てる。
  4. 捨札の山には、カードを「裏向きに」捨てる。
  5. 場に出したカードに書かれている能力は、「次のアクション(フェイズ)」から有効になる。例えば、発展カードのコストを -1 する能力をもつ発展カードを出すときに、カード自身の能力をつかってそのカードを出すコストを -1 することはできない。一方、発展のアクションで軍事力を得る発展カードをだして、続いて移住アクションをするときは、移住のときには直前の「発展」のアクションで出したカードの効果が適用され、軍事力が +1 される。
  6. 「探査」で 2 枚見て 1 枚手札に入れるときは、山札の上のカードを 2 枚見たうちから 1 枚を選んで手札に入れ、もう 1 枚は捨て札にしなければならない。たとえば、山札から 2 枚見て、それらを2枚とも手札に入れてからもともと手札にある 1 枚を捨てる、ということはできない。
  7. カードにある I から V 能力の使用は強制である。「〜してもよい」と書かれていない限り、そのアクションが選ばれたときは必ず使わなければならない。IV の「消費」のアクションで、これが問題になることが多い。

    たとえば、自分以外のいずれかのプレイヤーが「消費」アクションを選んだとき、自分の場に 2 枚の製品カードがあり、IV の能力をもつカードが 2 つあったとする。この能力で 2 枚の製品カードを変換できるときは、必ず変換しなければならない。「次のターンで交易したいから、IV の能力を使用しない」という選択はできない。IV の能力は、使用できる限り使用しなければならない。

    ただし、能力を使用する順序は選ぶことができる。選んだ順序によって、最終的に場に残る製品カードの数が変化するとしても、それについては問題はない。

    たとえば場に製品カードが2枚あって、「2枚の製品を 3VP にする」ワールドカードと「1枚の製品を 1 VP と 1手札にする」という発展カードが出ているとする。このとき、先に 2 枚を変換する能力を使うと、発展カードの能力は使えなくなるけど、場に製品カードは1枚も残らない。

    逆に発展カードの能力で 1 枚の製品を変換すると、ワールドカード側の能力は使えなくなる。結果的に製品カードが1枚残り、能力を使う順序によって残る製品カードの数が異なることになる。このような場合は、プレイヤーがどちらの順序で能力を使うかを選ぶことができる。ただし、いずれの IV の能力も使用しない、ということはできない。かならず、IV の能力が適用できる限り、適用しなければならない。

  8. プレイヤー間でアクションの順序が問題になりそうなときは、初期ワールドの数字が少ないプレイヤーから順番に処理をする。これは、共通ストックにあるVPトークンが少ないとき、複数のプレイヤーが同時に「消費」などをして、トークンを取る時に問題になりやすい。「消費」でVPポイントを取るときは、初期ワールドの数字が少ない順に取る。もし取っている途中で VP トークンが足りなくなったら、その時点で即座にゲーム終了となり、この時点での各プレイヤーの VP トークンの獲得数で勝敗を判定する。このため、終盤にトークンを大量に取るときは、残りの VP トークンの数と、初期ワールドの数字をよく見ておく必要がある。