まさかの時のボードゲーム: Sythe [2] 勝利条件とアクション

このゲームは、ゲームが終了した時点で、勝利点が最も高いプレイヤーが勝利者になります。勝利点は、下記の三つのパラメータに「民心」というパラメータを掛けあわせて計算します。

  • 支配地の数
  • 資源 (石油、木材、食料、鉱石)の合計 / 2
  • 星トークンの数 (発展目標の達成数)

実際には、さらにこれに「ボーナスタイル」に書かれている条件を満たすことによる勝利点の加算もあるため、計算はかなり複雑です。ただし、実際にプレイをするとだんだん分かるのですが、おおむね「星トークン」と「民心」のパラメータが高い人が勝利する傾向にあります。そのため、以下ではまず「星トーン」とは何ぞや、というところから説明したいと思います。

星トークンとは

星トークンは、下記の10項目のいずれかの条件を満たすことで貰える、星型をしたトークンのことです。いずれかのプレイヤーが星トークンを6つ獲得したターンでゲームは終了となります。

  • 4機のメックを配備する。
  • 4つの建築物を建てる。
  • 「徴兵」のアクションを4回実行する。
  • 「改善」のアクションを6回実行する。
  • 8人以上の労働者を確保する。
  • 戦力を20以上にする。
  • 民心を18以上にする。
  • 戦闘に1回勝利する。
  • 戦闘に2回勝利する。
  • 「目的カード」に書かれた内容を達成する。

戦闘という項目が2つありますが、これは戦闘で1回勝つと星トークンがひとつ獲得でき、別の戦闘でさらに勝つと追加でもうひとつ獲得できるということです。3回以上勝利してもその時にはトークンは獲得できません。

とまあ、文章で説明してもほとんど分からないので、図をまぜながら上の10項目について説明したいと思います。まずは次の4項目から説明します。

  • 4台のメックを配備する。
  • 4つの建築物を建てる。
  • 「徴兵」のアクションを4回実行する。
  • 「改善」のアクションを6回実行する。

これらは、いずれもプレイヤーが自分のターンにできるアクションです。アクションを規定の回数だけ実行すれば、それで星トークンがもらえます。プレイヤーができるアクションは、各プレイヤーがもつ「プレイヤーマット」に書かれています。

プレヤーマットはこんな感じです。コマが置かれていて若干わかりにくいのですが、アクションは「上段」と「下段」に分かれており、全部で8つのアクションがあります。

写真ではちょっと分かりにくいので、プレイヤーマットを上から見た様子を示します(和訳ルールブックより引用してます)。上段にあるアクションは「軍備」「生産」「移動」「交易」で、下段にあるアクションは「改善」「配備」「建設」「徴兵」です。

下段にある4つのアクションが「星トークン」に関係していて、それぞれ規定の回数だけ実行すれば、星トークンを獲得できます。とはいえ、アクションを実行するには「資源」が必要なので、毎ターン自由にアクションを実行できるわけではありません。

たとえば、上のマットの場合は「配備」を実行するには「鉱石」の資源が三つ必要です。同様に「建設」なら「木材」が三つ必要です。資源が足りない場合は、アクションを選んでも実行できません。資源を獲得するためには、上段にある「交易」や「生産」のアクションを実行する必要があります。

ちなみにプレイヤーは、自分のターンに上段と下段の二つのアクションを実行できます。そのため、アクションをうまく実行すれば、自分の一回の手番で資源の獲得と配備や建設などを同時にできることもあります。ただし、アクションは必ずプレイヤーマットの「同じ欄にある」上下のアクションを実行しなければならないという制約があります。

上のマットなら、上段の「移動」アクションを実行したのならば、下段は「改善」を実行する必要があります。上段で「移動」を選んだのに、下段で「配備」や「建設」を選ぶことはできません。なお、資源が足りなくてアクションが実行できない場合でも、アクションを選ぶこと自体はできます。

前置きがやたら長くなりましたが、次の記事から順番に「星トークン」獲得につながるアクションについて説明します。