旧版と、似たようで違うモンスターが収録されていたりもする。上が旧版で下が Core Set (新版)で収録されているモンスター。何となくだけど、人型をしているモンスターが減った気がする。ゴブリンもあまり見かけない。新版のモンスターには、通常の戦闘チェックをする以外の倒す方法が追加されているものが多い。
Mummy of Masks から追加された If defeated less than X (倒したときのダイスの超過分が X 未満の時) という表記をもつモンスターカードが微妙に増えていて、倒したとしてもダメージを与えてきたり、悪い効果を付与される機会が増えた感じがする。
武器
武器 (Weapon) や防具 (Armor) は、旧版にあったものと同名のカードが多い。まあ、武器とか防具はそんなに突飛なものが Core Set には収録されないよね、ということで定番のものが並んでいる感じ。
旧版は、どのセットにも Blessing of the Gods のカードが大量に入ってて、ちょっとげんなりしたりしたけど、Core Set ではこのカードは廃止されたようで(?)、カードのバリエーション自体が増えたようだ。また祝福カードに付いていた Blessing という接頭語が、カード名に付かなくなった。
新版の Blessing カードは、以前は When this is the hour という項目が追加されて、時計として使われるときだけに付く効果が追加された。旧版にも Recharge というセクションがあるカードもあったが、時計デッキの捨て札の一番上の Blessing カードと同じカードを使ったときは、捨て札にならず Recharge されるというかなり微妙な能力だった。
新版の When this is the hour には、特定のチェックに +1d4 できたり、特定のチェックに使ったカードを捨て札にする代わりに Rehcarge するなど、それなりに有用な効果が書かれている。旧版は時計デッキをめくるのはデメリットしかなかったが、新版では微妙にメリットも追加されることになった。
Blessing of the Gods に相当するカードは Core Set には無く、替わりに左下にあるような、魔方陣のような模様のあるイラストがついたカードが沢山増えた。旧版にあった Blessing カードとイラストが同じカードもあるが、カード名も能力も微妙に変更されている。
シナリオブックを見ると、Henchmen として Dire Wolves のカードを Proxy A とするように指定されている。Danger カードはデッキには混ぜず、Villain の Bandit は Proxy に指定されていないので、デッキにそのまま混ぜる。Location には最低 1 枚の Story Bane を加える必要があるため、今回のように Location が 3 つで Villain が 1 種類、Henchmen が 1 種類ならば、Henchmen に相当する Proxy A は 2 枚用意することになる。同様にして、このシナリオで Location が 4 つなら Proxy A は 3枚、Location が 5 つなら Proxy A は 4 枚必要になる。
こうして用意した 3 枚の Story Bane は、それぞれ1枚ずつ Location デッキに加える。上の写真では分かりやすいように表向きにして置いているけど、実際にデッキを組むときは Story Bane カード3枚をシャッフルして、どのカードがどの Location に入るか分からないように、裏向きのまま Location デッキに加える。その後、Location デッキをそれぞれシャッフルする。これで Location デッキの準備は完了となる。
残った Danger カードと、Proxy A に対応する Story Bane カードの Dire Wolves は、場に表向きで置いておく。そして、Proxy A カードがめくれたときには、そのカードはあたかも Dire Wolves であるかのように扱う。Proxy A カードが捨てられるときも、Dire Wolves ではなく Proxy A カードを捨てる。
旧版の Location カードには、デッキに含むべきカードのタイプと枚数が一種類のみ書かれていたが、新版では S, M, L (Small, Medium, Large) のそれぞれのサイズによって入れるべきカードが表示されるようになった。
通常のプレイでは M (Medium) のサイズ表記に従うが、ゲームを簡単にしたいときは S (Small) にしたり、難しくしたければ L (Large) を選んでもいい。サイズの選択はプレイヤーの裁量で決めてよく、シナリオの中で L を使えと指定されることはないようだ (例外的に Quick Start で使用するデッキのみ S を使うように指定されている)。
難易度の調整方法が公式で提示されるようになった
Location の S. M. L とは別に、ゲームの難易度 (Normal, Heroic, Legendary) という概念も追加された。通常のプレイでは Normal を選べばよいが、より歯応えのあるゲームを楽しみたいプレイヤーは、Heroic や Legendary の難易度のセッティングで遊ぶこともできる。
closing henchmen: 倒したときに location の close を試せることができる henchmen のこと。倒しても close を試せない henchmen (non-closing henchmen)がいるので、明確に区別されるようになった。
guard: 旧版でいうところの temporarily close のこと。guard されている location は、guard されている間に限って “closed location” と同じ扱いを受ける (つまり open location ではない)。旧版のカードで closed location を参照するカードを使う場合は、そのようにする。
suffer / heal: A suffer X damage で、A が X ダメージを受けるという意味。この場合、通常は X 枚のカードを選んで捨てる (手札の枚数を越えるときは手札を全て捨てる)。基本、ダメージを受けるのはキャラクタだけなので、A は you とか local character とかになる。A heal X は、A の捨て札から X 枚をランダムに選んでデッキに戻してシャッフルする。ダメージ処理や heal の処理自体に変更はない。
a local character / a distant character: 自分と同じ location にいるキャラクターのことを local character と呼ぶようになった。別の location にいるキャラクタは distant character と呼ぶ。
bless: チェックに使う基本ダイスを1つ追加するという意味。On Y check, discard to bless みたいな形で使われる。Y (STRとかcombatとか)のチェックのために、このカードを捨て札にしてチェックに使う基本ダイスを1つ追加してもよい、という意味。On any check, discard to bless なら、いかなるチェックに対しても使える。
freely: 1回のチェックで使える同種のカードは1枚だけ、という制限を受けずにプレイできるという意味。On any check, freely discard to bless みたいな感じで使われる。(上のほうの blessing カードの項目を参照のこと)
If defeated by less than X: 戦闘チェックで、チェックの数値 + X 未満で敵を倒した場合、という意味。たとえばチェックの数値が 10 のモンスターで X=4 なら、14 未満でチェックに成功した場合という意味。旧版の Mummy’s Mask から出現していた表現でやや分かりにくい書き方だったが、Core Set でも採用されて Monster に多用されるようになった(気がする)。
invoke X trait: 「チェックに使用しているカードが X の trait を持っているか、もしくはチェックの対象のカードが X の trait を持っている」という意味。たとえば Lini の On a local check that invokes the Animal trait, add 1d4.という Power は「Lini のいる location で何らかのチェックを行なうとき(Lini 以外の同じ location にいる他のキャラクタのチェックでもよい)、そのチェック中に使用したカードが Animal trait を持つか、チェックを行なう対象のカードが Animal trait を持つときは +1d4 する、という意味。これは旧版のカードにもあった表現なので、新版での用語の変更というではないけど、分かりにくい表現のひとつだと思う。