MTG カード与太話: タルキール龍紀伝より「龍王ドロモカ」「龍王コラガン」


龍王ドロモカ/Dragonlord Dromoka

絆魂持ちのドラゴンなんていたかなーと思って調べてみたら、やっぱりいなかった。白で絆魂といえば天使のイメージだよね、やっぱり。実際、飛行と絆魂をもった(あるいは、自分で絆魂を付けられる)天使は過去に 5 体ほどいる。そこで、白いクリーチャーで似たようなのがいるかと探してみたら、風立ての猛禽/Windbrisk Raptorなんてのがいた(鳥だけど・・・)。7 マナ飛行で 5/7 + 一応自身にも絆魂が付く、という能力はよく似ている。ドロモカ君は、味方全員を絆魂にできなくなった代わりに、6 マナで打ち消しと詠唱禁止の能力がついた(そして鳥からドラゴンに進化?した)と思えば、なかなか悪くなさそう。

カード的には、青、というかコントロールなデッキを徹底的に狙い打ちしたドラゴン。青氏ね氏ね団的には採用するしかないカード。4 つ持っている能力は、どれもシンプルで分かりやすい。また、タフネス 7 で絆魂というのは、除去耐性的にも戦闘能力として見てもかなり強そう。マナさえあればほぼ確実に戦場に着地する、という安定感も良い感じ。6 マナで伝説なので使い勝手はそう良くないけど、スタンダードでもブロック構築でもトップメタのアブザン色でもあることだし、メインかサイドボードに1,2枚くらいは使われるのではないかという気はする。


龍王コラガン/Dragonlord Kolaghan

墓地に落ちているプレインズウォーカーやクリーチャーの使用を、事実上禁止してしまうドラゴン。完全に禁止するわけではなくて、10ライフ払えば一応使えるというのはおもしろい。精神隷属器/Mindslaverみたいなので相手のターンをコントロールして、無理矢理何かの呪文を唱えて10ライフ失わせて勝つ、みたいな手のこんだコンボが楽しめそう。

とはいえ、さすがにこんな変な能力をもつクリーチャーは過去にはないだろうと思ったら、解き放たれし者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, Unshackledなんてのがいた。さすが、長い歴史を誇る MTG だけはあるよねー(上の記事と言っていることが違う、というつっこみは禁止)。といっても、似ているのは「何かをしたら10ライフ失う」という部分だけで、墓地に落ちてるクリーチャーやプレインズウォーカーの使用を咎めるわけじゃない。ただ、6マナで飛行+1能力かつ伝説のクリーチャーという点でも似ているから、もしかするとデザインのベースになっているのかもしれないね。色も1色は共通しているし。