まさかの時のボードゲーム: Race for the Galaxy (1): 概要

以下は、Rio Grande Games の Race for the Galaxy についての、MML 定例会向けのプレイ方法の説明書きです。会員以外の誰かの役に立つかもしれないので公開してますが、あくまで内輪向けのメモなので、予告なく削除またはアクセス制限をすることがあります。もし内容に間違いを発見しましたら、ご指摘いただけましたらありがたいです。


このゲームでは、プレイヤーが自分の場にワールドカードや発展カードを出して勝利点(VP)を獲得し、誰かの場に出ているカードが 12 枚になったとき、あるいは共通のストックにある VP トークンが全てなくなったときに、獲得している VP が一番多い人が勝利者になる。

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カード の VP は、左上にある六角形の中に書かれている。カードを出す以外の方法で VP を得たときは、上の写真にある六角形の VP トークンを受けとる。

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各プレイヤーは、7枚のアクションカードをもっている(上の写真)。これは手札とは別に、他人に見せないようにもっておく。

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つまり、上の写真のようにアクションカード 7 枚とそれ以外の手札を、いずれも他人に見せないように持つことになる。

ゲームはターン制で、各ターンに7枚のアクションカードの中から、そのターンに自分がやりたいアクションをひとつ選ぶ。そして、プレイヤー全員が同時に選んだカードを公開する。そうすると、そのターンには自分が選んだアクションに加えて、他の人が選んだアクションも実行できる。

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たとえば二人でプレイしていて、あるターンに自分が I の「探査」を選び、相手が III の「移住」を選んだとする。「探査」のアクションではカードを山札から2枚見て、そのうちの1枚だけ手札に残す(1枚は捨てる)ことできる。このターンに「探査」のアクションカードは自分が選んだものではあるが、相手も「探査」のアクションを行うことができる。

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ただし「探査」のアクションを選んだ自分だけは、「探査」のアクションカードに書かれたボーナスを実行できる。ボーナスは「見るカードを1枚増やし、手札に残すカードを1枚増やす」と書かれている。

このため、結果として自分は「3枚引いて、そのうち2枚を手札に入れる」という操作をし、相手は「2枚引いて、そのうち1枚を手札に入れる」という操作をすることになる。

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一方で III の「移住」のアクションとしては「手札からワールドカードを1枚場に出す」という操作ができる(ワールドカードは「惑星カード」といったほうがしっくり来る気はする)。こちらは相手が選んだアクションだけど、自分も実行することができる。

ワールドカードというのは、左上の円の中に数字がかいてあるカードのことを言う。黒い数字のカードを「非軍事ワールド」、赤い数字のカードを「軍事ワールド」という。違いについては次以降の記事で説明する。

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「移住」でワールドカードを場に出すとき、非軍事ワールドの場合は、左上にか書かれた数字と同じ枚数の手札を捨てる必要がある。

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たとえば、このカードは 3 と書いてあるので 3 枚の手札を捨てることで場に出せる。手札が足りない場合は、もちろん場に出せない。

同じ操作を、相手も自分もすることができる。ただし、相手だけ「移住」のアクションカードに書かれたボーナスの「ワールドカードを場に出したらカードを1枚引く」を実行できる。

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もし、二人とも同じアクションカードをだしたら、二人ともボーナスが得られる。ただし、アクション自体は 1 回しかできない。二人とも「移住」を出したからといって、移住を 2 回できるわけではない。

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3 人以上でプレイしている場合でも同様である。たとえば 3 人でプレイしている時に、2 人が「移住」を出して 1 人が「探査」を出したら、移住を出した2人はワールドカードを出したときにカードを1枚引け、「探査」を出したプレイヤーはカードを多く引くボーナスが得られる、という感じになる。

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アクションカードには I から V までの数字が書いてある。そのターンに選択されたアクションは、数字が低いものから順番に実行していく。たとえば「I 探査」と「III 移住」が選ばれたときは、先に探査を実行して、次に移住を実行する。なお、I の移住と IV の消費は 2 種類のカードがある。種類の違う「I 探査」のアクションが同時に選ばれたとしても、探査のアクションは1回だけしか行なわない。

こうやって、選ばれた全部のアクションを実行したら、全員が公開したアクションカードを手札に戻して次のターンに進む。

ゲームの流れはだいたいこんな感じ。



ゲームマーケット 2015 (春) メモ

  • Android Netrunner (LCG) の完全日本語版が、アークライトゲームズから 2015 年 12 月頃を目処に発売される予定とのことです。データパックや拡張については「反応次第」だそうです。現地では、ジンテキとシェイパーの日本語カードを使った、体験会が行なわれていました。体験会は、残念ながら時間切れで参加できず。
  • テンデイズゲームズのブースで Pathfinder Adventure Card Game が外付け和訳ルール、和訳シール付きで 14000 円程度で販売されていました。結構数がありましたが、最後に見たときは全て売り切れてたように見えました。
  • MTG のブースでは、初心者向けの体験会が行なわれていました。参加するとハーフデッキとオリジンの袋(超会議で配られていたもの)がもらえたようです。14時くらいに体験会の整理券配布が終了したみたいで、私はそれ以降に到着したので参加できず。

いやーしかし、これ以上大きくなったら、日数増やさないと無理よねきっと。1日だと 1/10 も見て回れない感じ。

まさかの時のボードゲーム: Lord of the Rings Card Game (2) 準備編

まさかの時のボードゲーム: Lord of the Rings Card Game (1) 概要


Core Set のルールブックに書かれている最初のシナリオ「Passage Through Mirkwood」を、2人で(デッキ2つで)プレイするための準備方法について説明する。

クエストカードは、119,120,121,122 を使う。数字の書かれていない面を上にして、119 が一番上になるように積んでおく。これらのクエストカードを順番に「クリア」状態にしていき、最後のクエストをクリアした時点でゲームに勝利する。

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次に遭遇デッキを用意する。シナリオ「Passage Through Mirkwood」では、遭遇カード(裏に目が書かれたカード)の右下に、オーク、蜘蛛、木のいずれかのアイコンの書かれたカードを使う。これらのカードをすべてまとめて遭遇デッキとし、シャッフルして裏向きに積んでおく。

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プレイヤーのデッキは、最初から入っている4つのデッキのうちから2つ選ぶことにする。Lore (緑の本のアイコン) と Spirit (青い雪の結晶のアイコン) のデッキの組合せが比較的強い気がするので、これらを使うことにする。もちろん、デッキを自分で構築してもいい。その場合はデッキの「カードの枚数は50枚以上」「同じカードは3枚以下」という条件に従って構築する必要がある。

Lore のデッキは、カード番号 #58 から #72 のカードと #7,#8,#9 のカードに、#73 のガンダルフを1枚加えた 30 枚のカードで作る。

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Spirit のデッキは、カード番号 #43 から #57 のカードと #10,#11,#12 のカードに #73 のガンダルフを1枚加えた 30 枚で作る。

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3枚の Hero カードはデッキから抜いておき、残りのカードはシャッフルして自分の場に裏向きに置く。なおガンダルフは Hero ではないので、デッキに入れてシャッフルすること。Hero カードのうち、場に出しておきたい Hero を選んで自分の場に表向きに置く。今回は、2人とも全部の Hero を使うことにしたので、それぞれ 3 枚ずつの Hero カードを自分の場に出しておく。

各プレイヤーの脅威カウンターを、場に出した Hero の左上に書かれた脅威値の合計と等しい値になるようにセットする。写真のように、Spirit のデッキを担当するプレイヤーの脅威値は 8+9+7=24、Lore を担当するプレイヤーの脅威値は 8+10+12=30 にセットする。

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開始(First)プレーヤーを決めて、開始プレーヤートークンを取る。今回は、Lore デッキの担当プレイヤーが開始プレイヤーになったので、トークンを取って自分の場に置いておく。

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これが開始プレイヤートークン。各プレイヤーはデッキから 6 枚引いて、最初の手札にする。

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ここまで用意したら、最初の(1Aと書かれた)クエストカードの表に書かれていることを実行する。1A のカード「Flies and Spiders」には次のように書かれている。

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「遭遇デッキから Forest Spider と Old Forest Road のカードを1枚ずつ探して、出現エリアにそれらを置く。遭遇デッキをシャッフルする」

カードの指示に従って、Forest Spider と Old Forest Road を場に置いたら、クエストカードを裏向きにして 1B の面を上にする。

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これで準備はおわり。最初のラウンドを開始する。