RPGツクールMV:王国の城と魔王の城を置く

前回の記事で「プロジェクトを作成」をして、新しいゲームの作成を開始しました。今のところ、それ以外の操作はまったくしていない状態です。これから、マップの上に「王国の城」と「魔王の城」を建てます。

RPGツクールMVの画面の左側に、マップを作るための地形がいろいろと用意されています(パレットと言います)。このパレットの下のところにA,B,C,Rと書かれたタブがあり、これを押すことで地形の種類などを変えることができます。

Bというタブのところに、お城がいろいろと用意されています。このパレットにある城をマップの上に置いてみましょう。

最初に、画面の上にある「マップ」と「鉛筆」のアイコンを押しておきます。これで、マップの地形をいろいろ編集できるようになります。


こんな感じです。鉛筆のアイコンが押せない場合は、先に「マップ」のアイコンをおして、マップを編集するモードにしておきます。

次に、パレットの上にあるマップに置きたい城の絵のところを、マウスでクリックします。ここでは、上の城を王国のお城にすることにします。

次に、城を置きたいマップ上の場所をクリックします。すると、上のような感じで城の一部が置かれます。これだと城の 1/4 しか置けてないので、残りの3つの絵もパレットで選んでマップの上をクリックして置いていきます。

これで、王国のお城がマップの上に建設されました。次に魔王の城も作りましょう。

魔王の城は、このお城にしてみました。どれが魔王のお城とか決まっているわけではないので、自由に好きなお城を選んで魔王城にして大丈夫です。

上では、城を配置するときに城のパーツ(?)をひとつずつ配置していきましたが、一度に城全体を配置することもできます。パレットの上でお城の絵の左上をクリックして、右下に向かってドラッグすると、お城全体が白い四角で囲まれた状態になります。

こんな感じです。このままマップの上にマウスカーソルを移動させると、

こんな感じで大きな枠が表示されます。これで、城を配置したいところまでもっていってクリックすると、

お城が一度に配置できます(もしできなければ、上で鉛筆のアイコンが選ばれているか確認してください)。大きな建物などをマップ上に置くには、このように操作したほうが便利です。

さて、お城ができたので試しにゲームを開始してみましょう。右上のボタンを押すか「ゲーム」のメニューから「テストプレイ」を選ぶことで開始できます。


開始前に、このようなパネルが出たら「はい」を押してゲームをセーブしておきましょう。

ゲームにお城が二つ登場するようになりました。しかし、ちょっとマップが大草原で味気なさすぎるので、森とか山とか海とか作りたいところです。

RPGツクールの画面に戻って、Aのパレットを選んでください。

ここには、海とか砂地とか森とか山といったような、マップによくありそうな地形がいろいろ用意されています。最初に、海でマップを囲ってみましょう。

海の地形をえらんで、マップを囲うようにぐるっと海を作ってみたところです。マップの端っこが、勝手に砂地になってますね。これで島国になりましたが、島が真四角過ぎてちょっと不自然なので、海を使って島の形を変えてみます。

こんな感じでどうでしょうか。海を作りすぎたと思ったら、下の「草原」の地形で書き直すことで、元の草原に戻せます。

「消しゴム」みたいなものがないので、基本的には上から書き直すことでしかマップは修正できません。ちなみに、直前に書いたものだけ消したければ、「編集」のメニューにある「元に戻す」を選ぶことで(または Control キーと Z キーを両方押すことで)、書く前の状態に戻すこともできます。

お城のある場所に地形を書いてしまうと、お城も地形で上書きされていまいます。お城を戻したければ「元に戻す」の操作をするか、地形で塗りつぶしてから、もう一度お城を配置するようにします。

さて、パレットのAにある地形だけ使って、砂漠や雪の地域、草原でも草の色が濃いところなども作ってみました。

かなり、それっぽくなりました。木とか山とかも、Aのパレットの右側にある絵を使うことで配置できます。木や山は、草原や海とは違って、今ある草原や砂漠などの上に絵が追加で配置されます。

山や木を配置すると、こんな感じになります。地形は、それぞれによってどんなふうにマップ上に描かれるかが違っています。細かく説明することもできますが、実際に配置して試してみたほうが早いと思いますので、いろいろな地形をおいてどうなるか試してみてください。失敗したと思ったら「元に戻す」か Control と Z を押せば簡単に戻せます。

ゲームを実行してみたところです。マップを歩かせてみると、海のところは通れないし、上のほうに置いた険しい山のところも通れません。地形は「通れる」か「通れない」かが決められていて、マップに置くだけで通れない地形は自動的に通れなくなります。

ただ、このままではパーティがお城に帰れないので、橋なども追加してみましょう。橋はパレットBにあります。

パレットBにある橋や塔、町などを配置してみたところです。かなりそれっぽくなってきましたね。ちなみに、今回作るゲームでは魔王城と王国の城以外では何も起きないようにする予定なので、お城以外は何を配置しても大丈夫です。ただ、王国のお城から魔王城まで歩いてたどり着けるように、マップを作っておいてください。

「テストプレイ」をして、本当に歩いていけるかを確認しておきます。地形によっては、見た目によらず通れない地形もあるため、見た目だけで判断すると後で通れなくて困ることになったりします。

とりあえずマップはできたことにして、次はモンスターがマップ上に出るようにしてみます。

モンスターが襲ってくるようにする

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RPGツクール MV: とりあえず実行してみる

ここでは、最小限の操作でゲームを起動するところまで説明します。このアプリで何ができるのか、何をする必要があるのかを理解するのが目的です。

RPGツクールMVを起動すると、上のような画面になります。左上にある「ファイル」のメニューから「プロジェクトの新規作成」を選ぶことで、新しいゲームの作成を始めることができます。

このメニューを選ぶと、ゲームのタイトルを入力するパネルが出ます。ここに、ゲームのタイトルを入力します。

ゲームのタイトルはストレートに「魔王を倒せ」にしてみました。ちなみに、タイトルは後でも変えることはできるので、今は適当な名前を付けても大丈夫です。

OKを押すと、こんな感じのパネルが出てゲームを作る準備が始まりますので、その処理が終わるまでしばらく待ちます。

処理が終わると、こんな感じの画面になります。この画面は、ゲームのマップを作る画面です。この状態になれば、すでにゲームを起動することができます。では起動してみましょう。

ウィンドウの右上にあるこのボタンを押すと、ゲームが始まります。

起動すると、RPGツクールMVのロゴが出てから、こんな感じのタイトル画面がでます。BGMも流れて、本当のゲームみたいです。「ニューゲーム」を選んでみましょう。ゲームの操作は、キーボードでもマウスでもできます。

「ニューゲーム」を選ぶと、こんな感じで草原の真ん中にキャラクターがぽつんと表示された状態になります。キーボードの矢印キーを押したり、マウスで画面をクリックしてみると…

こんな感じで、キャラクターを画面の中で動かすことができます。マウスで画面を右クリックすると…

メニューが表示されて、パーティメンバーのステータスを確認したり、アイテムや装備を見たり、ゲームのセーブ、終了などができます。RPGツクールMVでは、何もしなくてもゲームに必要な最低限の機能が用意されています。

ただ、これではまだゲームとは言えませんよね。単に草原を歩木回れるだけのアプリになってます。 「魔王を倒す」ゲームなら、少なくとも魔王がいないと話になりません。魔王がいる「魔王城」も欲しいところです。パーティが出発する「王国のお城」も必要です。マップ上をうろついて、突然パーティを襲ってくるモンスターも必要でしょう。

これらをまとめると、次のようになります。

  • マップに魔王城と王国のお城を建てる。
  • パーティを襲ってくるモンスターを用意する。
  • 魔王城に魔王を置く。

少なくとも、このくらいは用意しないとゲームになりませんよね。次の記事では、まずマップにお城を建てる方法について説明します。

ちなみに、起動しているゲーム’テストプレイ)を終了させるには、ウィンドウの右上の×ボタンを押します。また、最初のRPGツクールのロゴの表示を飛ばしたければ、下記のようにすることで飛ばせるようになります。

RPGツクールMVのメニューの「ツール」から「プラグイン管理」を選びます。上の画像は mac のものですが、Windows でも同じメニューがあります。

上のような「プラグイン管理」というウィンドウが出るので、そこにある ModeWithMv という項目を選んで右クリックし、出てくるメニューから “OFF にする” を選びます。

これで実行すると、最初のロゴ画面が表示されなくなります。ロゴ画面を表示させたい場合は、この項目を “ON” にすれば OK です。

王国の城と魔王の城をマップ上に置く

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まさかの時のボードゲーム: Sythe [2] 勝利条件とアクション

このゲームは、ゲームが終了した時点で、勝利点が最も高いプレイヤーが勝利者になります。勝利点は、下記の三つのパラメータに「民心」というパラメータを掛けあわせて計算します。

  • 支配地の数
  • 資源 (石油、木材、食料、鉱石)の合計 / 2
  • 星トークンの数 (発展目標の達成数)

実際には、さらにこれに「ボーナスタイル」に書かれている条件を満たすことによる勝利点の加算もあるため、計算はかなり複雑です。ただし、実際にプレイをするとだんだん分かるのですが、おおむね「星トークン」と「民心」のパラメータが高い人が勝利する傾向にあります。そのため、以下ではまず「星トーン」とは何ぞや、というところから説明したいと思います。

星トークンとは

星トークンは、下記の10項目のいずれかの条件を満たすことで貰える、星型をしたトークンのことです。いずれかのプレイヤーが星トークンを6つ獲得したターンでゲームは終了となります。

  • 4機のメックを配備する。
  • 4つの建築物を建てる。
  • 「徴兵」のアクションを4回実行する。
  • 「改善」のアクションを6回実行する。
  • 8人以上の労働者を確保する。
  • 戦力を20以上にする。
  • 民心を18以上にする。
  • 戦闘に1回勝利する。
  • 戦闘に2回勝利する。
  • 「目的カード」に書かれた内容を達成する。

戦闘という項目が2つありますが、これは戦闘で1回勝つと星トークンがひとつ獲得でき、別の戦闘でさらに勝つと追加でもうひとつ獲得できるということです。3回以上勝利してもその時にはトークンは獲得できません。

とまあ、文章で説明してもほとんど分からないので、図をまぜながら上の10項目について説明したいと思います。まずは次の4項目から説明します。

  • 4台のメックを配備する。
  • 4つの建築物を建てる。
  • 「徴兵」のアクションを4回実行する。
  • 「改善」のアクションを6回実行する。

これらは、いずれもプレイヤーが自分のターンにできるアクションです。アクションを規定の回数だけ実行すれば、それで星トークンがもらえます。プレイヤーができるアクションは、各プレイヤーがもつ「プレイヤーマット」に書かれています。

プレヤーマットはこんな感じです。コマが置かれていて若干わかりにくいのですが、アクションは「上段」と「下段」に分かれており、全部で8つのアクションがあります。

写真ではちょっと分かりにくいので、プレイヤーマットを上から見た様子を示します(和訳ルールブックより引用してます)。上段にあるアクションは「軍備」「生産」「移動」「交易」で、下段にあるアクションは「改善」「配備」「建設」「徴兵」です。

下段にある4つのアクションが「星トークン」に関係していて、それぞれ規定の回数だけ実行すれば、星トークンを獲得できます。とはいえ、アクションを実行するには「資源」が必要なので、毎ターン自由にアクションを実行できるわけではありません。

たとえば、上のマットの場合は「配備」を実行するには「鉱石」の資源が三つ必要です。同様に「建設」なら「木材」が三つ必要です。資源が足りない場合は、アクションを選んでも実行できません。資源を獲得するためには、上段にある「交易」や「生産」のアクションを実行する必要があります。

ちなみにプレイヤーは、自分のターンに上段と下段の二つのアクションを実行できます。そのため、アクションをうまく実行すれば、自分の一回の手番で資源の獲得と配備や建設などを同時にできることもあります。ただし、アクションは必ずプレイヤーマットの「同じ欄にある」上下のアクションを実行しなければならないという制約があります。

上のマットなら、上段の「移動」アクションを実行したのならば、下段は「改善」を実行する必要があります。上段で「移動」を選んだのに、下段で「配備」や「建設」を選ぶことはできません。なお、資源が足りなくてアクションが実行できない場合でも、アクションを選ぶこと自体はできます。

前置きがやたら長くなりましたが、次の記事から順番に「星トークン」獲得につながるアクションについて説明します。