MTG カード与太話: タルキール覇王譚より「賢いなりすまし」「ケルゥの呪文奪い」


賢いなりすまし/Clever Impersonator

クリーチャーではないパーマネントのコピーにもなれる、相当に芸達者な多相の戦士。カードタイプの異なるもののコピーになれる、かなり珍しいカード。微妙にルール破壊系のカードで、MTGO の実装者をいろいろ苦しめそうなカードではある。何かすごいことが起こるかもしれないから、とりあえず4枚集めとけ的なカードなことは間違いない。

他のカードタイプのコピーになれる過去のカードを探してみたところ、アーティファクトのコピーになれるエンチャントの Copy Artifact、条件付きでクリーチャーになれる 多相の戦士の真髄/Shapeshifter’s Marrow くらいしか見つけられなかった(注1)。アーティファクトのコピーになれるクリーチャーとしては、ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph、彫り込み鋼/Sculpting Steel などがあるけど、いずれもアーティファクトカードでもある。エンチャントのコピーになれるカードとしてもエンチャント複製/Copy Enchantment があるけど、これも元々エンチャントだし。そして、 プレインズウォーカーのコピーになれるカードは他にはない。まあ、Magic 2014 までは、プレインズウォーカーのコピーになる意味があんまりなかったかからだろうけどね。このカードが悪さをしなければ、今後似たようなカードが出てくるのかも。


ケルゥの呪文奪い/Kheru Spellsnatcher

虚空魔道士の弟子/Voidmage Apprentice と 呪文乗っ取り/Spelljack を合成したようなカード。相手に使われると、すごく嫌な気分になることは間違いない。意味深に裏向けに設置しておき、どこかのゲームのように「発動」とか言いながら呪文を打ち消された挙句、その呪文をコピーして使われた上に 3/3 クリーチャーが相手の戦場に残るとか、どう考えても気分がよくない。

ブロック構築くらいなら、青いデッキに入ってきそうな感じがする。ただ、スタンダード使うには重すぎる感じはある。ソーサリーのタイミングで 3 マナかけて設置しないといけないし、打ち消すのに 6 マナ使うというのはさすがに重い気がするんだけど、どうなんだろう。コントロール系のデッキはあいかわらずよくわからないのよね・・・相手ターンの終了時に設置できたり、4 マナくらいで変異できたり、残るクリーチャーが 4/4 飛行だったり、くらいなら確実に入ってきそう。でも、残念ながら(幸運なことに?)そこまで強力ではなかった。刹那呪文が乱舞するようになれば、何枚か使われる・・・のかなあ。


注1: コピーのトークンを出すカードは沢山ある。