MTG カード与太話: イニストラードを覆う影より「熱病の幻視」


熱病の幻視/Fevered Visions

絵がすごい。黒いカードかと思わせるような、狂気に満ちたイラスト。とりあえず、熱病とか幻視とか目からビームとかいうレベルじゃないよね。そして、テキストがまどろっこしい、というか回りくどい。テキストを読んでるだけで目からビーム出るレベル(言いすぎか)。

「各自、自分のターンにカード1枚余計に引けて嬉しいけど、コントローラー以外はカード沢山もってたらペナルティあるよ(目からビーム出ちゃうよ)」みたいなのを、厳密に書くとこうなってしまうのね。少なくとも「そのプレイヤーがあなたの対戦相手だったら・・・(If the player is your opponent, …)」みたいな言いまわしは、初めて見た気がする。「そのプレイヤーがあなたではなかったら」のほうが幾分マシな気がしたけど、それだとチーム戦のときにダメか。MTG のルールテキストを書くにも、いろいろな遊び方がされることを考えないといけない時代よね。

MTG カード与太話: イニストラードを覆う影より「来世の警告」


来世の警告/Behold the Beyond

任意のカードを3枚も探して手札に入れられるカードは、さすがにこれが初めてらしい。これまで「3枚探す」というと、《道化の帽子/Jester’s Cap》のように相手のライブラリーからカードを追放するか、《土地税/Land Tax》のように特定のカードを探せるものしかなかった。手札を全部捨てるという激しい代償を要求されるとはいえ、任意のカードを 3 枚も探せるのはなかなか凄い。《機知の終わり/Wit’s End》 の効果を自分限定にしてみたら、何故か 3 枚も探せるようになったという感じか。手札を捨てるのはコストではないので、カウンターされても被害があまり無いのも良い。今なら相性の良いマッドネスなカードもあることだし、どこかで活躍しそうな気はする。ちなみに任意のカード 2 枚を探すのなら、条件付きながら《高まる野心/Increasing Ambition》がある。

一方で「あなたの手札を(すべて)捨てる」というカードも、黒単色としては意外に珍しい。無条件で捨てさせられるものとしては、《ケアヴェクの悪意/Kaervek’s Spite》と《空虚自身/One with Nothing 》くらいしかない。この手のカードは、青のほうが 3 枚と多く存在している。《精神錯乱/Mind Twist》のような、相手の手札を捨てさせるカードのイメージで、手札を捨てるといえば黒という気がするけど、自分だけ手札を何かの代償として支払わせることに関しては、実のところ黒的にははあまり関心がないようだ。