MTG カード与太話: イニストラードを覆う影より「優雅な鷺、シガルダ」


優雅な鷺、シガルダ/Sigarda, Heron’s Grace

以前は神々しい感じで飛んでたシガルダ先生も、暗雲ただよう時世に相応しく(たぶん)、なんとなく禍々しい感じになった。優雅というよりは、勇猛という感じ。能力の方向性も、味方の生け贄を阻止する方向から、墓地から(?)信徒をじゃかじゃか量産しつつ、信徒だけ呪禁にする方向に改めてきた。その代償なのか、自身は呪禁がなくなってしまった。とはいえ他のカードと組んで、手札を捨てる→マッドネス→捨てたカードは1/1信者に→信者は呪禁、という流れが作れたらなかなか凶悪な気もする。

ちなみに、単一種族に呪禁を与えるカードとしては、《ドラグスコルの隊長/Drogskol Captain》と《非実在の王/Lord of the Unreal》がある。前者はスピリットに、後者はイリュージョンに呪禁を与えてくれる。ただ、いずれのカードも自身は呪禁にはならない。

また、味方全員に呪禁を与えるカードとしては《苦行主義/Asceticism》と《忍耐の元型/Archetype of Endurance 》の 2 枚がある。前者は呪禁に加えて再生能力も付与してくれるけど、このカード自身はエンチャントなので、呪禁がつかない。一方で、後者のほうは自身も呪禁がつき、ついでに相手型の呪禁を解除してくれる。ただし、こいつは 8 マナ 6/5 とやたら重い。こうやってみると、自分自身にまで呪禁がつく全体強化というのは、かなり危険な効果とされているみたいね。

MTG カード与太話: イニストラードを覆う影より「戦争に向かう者、オリヴィア」


戦争に向かう者、オリヴィア/Olivia, Mobilized for War

今回は、さすがに戦争に行くということで、自分ひとりを強化するよりも、味方を強化したほうがいいという判断でもあったのだろうか。得物もグラスから剣に変えたようだし(剣は飾り物みたいだけど・・・)。孤高な感じのオリヴィア先生にしては殊勝な感じもするけど、単に味方を全員吸血鬼にしてみたかったというような、気紛れな理由という気もするよね。

無印(?)の《オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren》時代は、敵方のクリーチャーにダメージを与えて吸血鬼に変えてた(そして魅了でき)のが、今回は自軍のクリーチャーに +1/+1 カウンターを置きつつ吸血鬼に変えるという能力にかわった。カード1枚を代償として要求されるけど、マッドネスのある環境ではむしろメリットか。本体のサイズはそのままで、コストが 1 下がった代わりに、自分自身は強化できなくなった。このあたりは微妙なところ。ただ、他の吸血鬼がいなくても十分活躍できる性能なので、(万が一)吸血鬼自体がぱっとしなくても使われそうな気はする。

まさかの時のボードゲーム: Star Realms (6) Colony Wars のカード2

以下では、Colony Wars の 6-8 コストのカードについて、MML 的見解を述べる。

Colony Wors の 6-8 コストのカードは、Base Set に比べると強さが拮抗しており、おおむね同じコストのカードであれば同じくらいの強さになっている。一方で、カード単体での強さは Base Set に比べるとやや控え目になった。どちらかというと、他とのカードのシナジー(ally能力など)で強さを発揮するよう調整されたようだ。


r5-1

ドロー付き8ダメージカード。普通に強い。おまけ能力として 、このカードを取得したときに黄色のカードをプレイしていれば、捨札ではなく手札に入れられる能力がついている。終盤、デッキが空になるまでに時間があっても、この能力で手札に入れば即戦力にできる。

r5-2

毎ターン自分はカードを引け、相手にはディスカードさせるという、かなりの嫌がらせができる Outpost。耐久力も 6 と高いので、中盤に取れるとなかなかのアドバンテージを稼げる。

r5-3

手札2枚を、それぞれ2ダメージか2交易力に変換できる。Recycle Center の手札交換能力に比べると弱いけど、中盤以降にデッキに残ってる Scout や Viper を攻撃力や交易力に変換できるのはうれしい。Ally 能力のドローが使えれば非常に強力になる。

r5-6

毎ターン2枚ずつデッキ圧縮できる Outpost。ドローできる Brain World に比べるとかなりパワーは落ちているけど、それでも2枚も圧縮できる能力は捨て難い。赤いカードが揃えば、かなり強力なダメージ源になる。

r5-7

デッキ圧縮能力つき6ダメージ。ally 能力でドローできるようになれば、非常に強力になる。

r5-9

ドロー付き 8 ダメージ。7 コストカードでは、おそらく最強のカード。ally 能力はおまけに近い。

r5-10

ドロー、base 破壊能力つき 9 ダメージ。Command Ship を緑色にして、能力をやや調整して弱くしたような感じ。ドローが1枚にはなったけど、Colony Wars のカードの中では最強クラス。

r5-12

6 コスト以下のカードを取得するか、6 ダメージかを選べる。5 コストカードの中では、おそらく最も汎用性が高い。上のほうのカードがなければ、これを取っておきたいところ。

r5-11

6ダメージ、6 HP獲得で 12 HP差がつくカード。Flagship の調整版。無条件ドローがなくなったのは痛いが、12HP差のアドバンテージは侮れない。青いカードを揃えたいところ。

r5-13

毎ターン 3 交渉力を得つつ、獲得したカードをダイレクトに手札に入れられるようにする Outpost。単体での強さはそれほどでもないが、ドローカードがデッキに増えると、獲得したカードを次々と場に出せるようになるため、非常に強力になる。


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