MTG カード与太話: 運命再編より「炎跡のフェニックス」「粗暴な軍族長」


炎跡のフェニックス/Flamewake Phoenix

フェニックスはいつも絵が美麗な割には活躍が微妙よね、という話をかいてたら、今度は何だか使えそうなフェニックスが出てきた。まさに「フェニックスは滅びぬ、何度でもよみがえるさ」の名言(?)の通り。今回は、蘇えるコストが(赤)とかなり安い上に、何のペナルティもなく墓地から直接戦場に戻れるときた。これはすごい。なにげに過去にいる 13 体のフェニックスのうち、ペナルティなく戦場に戻れるフェニックスは《カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix》しかいない。というか、サイズ、コスト、能力のどれをみても、このフェニックスは《カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix》をリメイクして小型化したという感じにみえる。

飛行、速攻はそのままに、コストとサイズは丁度半分で、金属術の代わりに獰猛になって、復活コストは 1/4 になった(正確には無色4マナから色マナ1マナになったんだけど)。ただし、復活コストを安くした代償なのか、攻撃を強制されてしまうペナルティがついた。とはいえ、復活コストが高くはないので、あんまりペナルティになってない気もする。コストが軽いので、序番から出して普通に殴っていけるし、ペナルティのせいで死んでしまっても、後半になると何度でもよみがえって毎ターン殴れる。なかなか良い感じ。うーん、今度こそは使えるんじゃないかなあ。スタンダードでは難しいにしても、ブロック構築でなら・・・。


粗暴な軍族長/Brutal Hordechief

珍道中でも書いたけど、オークの戦士はタルキールになってから異様に強化されている。そもそもサイズが 3/3 以上のオークの戦士は、タルキールになってから初めて出現した。オーク全体で見ても、タルキール以前には 3/3 以上のオークは伝説のクリーチャーである《死の守り手、セックァー/Sek’Kuar, Deathkeeper》しかおらず、それ以外では一番大きなものでも《居座りオーク/Orcish Squatters》の 2/3 だった。タルキールでは普通に 4/4 以上のオークがいて、これらに比べるとずいぶんと強化されたというイメージ。

そして、オークといえば赤のクリーチャーだったのに、なぜかタルキールでは純粋に赤いオークは《マルドゥの戦叫び/Mardu Warshrieker》だけで、あとのオークはすべて黒入りになっている。さらに、これまで神話レアなオークなんていなかったのに、タルキールになってから《兜砕きのズルゴ/Zurgo Helmsmasher》に続いて 2 枚目の神話レアなオークの戦士が出た。オークの運命にも(このネタはもうやめよう・・・)。

さすがに神話レアだけあって、カードとしてはなかなか強力な感じがする。攻撃クリーチャーの数だけライフを奪えるという能力は新しい。攻撃するだけで(攻撃が通らなくても)ライフを奪えるので、いくらかトークン並べて適当に攻撃するだけでも十分致命傷になる。しかも2番目の能力まで使えば攻撃はほぼ素通り状態になるわけだし、小さいクリーチャーでも3,4体並べて殴れたら勝てるよね。相手のクリーチャーに防御を強制するだけなく、防御の仕方を選べてしまうというのはすごい。この能力は《手練れの戦術/Master Warcraft》をまさにそのまま内蔵したという感じ。繰り返し使えるようになったせいか、起動コストは1マナ増えてはいるものの、2回は使わなくても勝てるよねこれ。とりあえずリミテッドでは圧倒的(手に入れば、だけど・・・)。構築でも、少なくともブロック構築くらいなら使えるんじゃなかろうか。