まさかの時のボードゲーム: Android Netrunner (5) プレイ例の解説 -ターン1-

以下、実際にルールに沿ってプレイした例を挙げ、プレイ方法やルールについて解説する。今回のプレイ例では、ランナー側からの視点で説明する。

  • コーポレーション: ジンテキ (Core Set初期デッキ)
  • ランナー: シェイパー (Core Set 初期デッキ)

なお、ジンテキ vs シェイパーとしたのは、ルールを説明するために都合がいいという理由なだけで、初心者同士で初プレイするならコーポレーション側はハース=バイオロイドかウェイランド・コンソーシアムを選んだほうがいい。このセットでコーポレーション側がジンテキでプレイすると、まず勝てないと思う。

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上は、コーポレーション側のセッティングが終わった状態を、ランナー側から見たところ。

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こちらは、ランナー(自分)側のセッティングが終わったところ。このゲームは、必ずコーポレーション側が先手と決まっているので、まずはコーポレーション(相手)から手番を始める。

ターン1: コーポレーション (アイスのインストール、「任務」カードの使用)

コーポレーションはドローフェイズがあるので、山札(R&D)から手札を引いて、手札の枚数を 6 枚とした。

次のアクションフェイズでは、3 クリック分のアクションを実行する。まず最初のクリックで、コーポレーションは R&D サーバ(山札)の前にアイスをインストールしてきた。インストールするアイスは裏向きかつ横向きに、サーバの前に置く。

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R&D もサーバなので、ランナーはランすることができる。R&D サーバは最初の時点で無防備であり、この状態でランナーにランされると無条件でサーバにアクセスされてしまう。これを防ぐために、まずは R&D にアイスをインストールしてきた。

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2つ目のクリックでは、同じように HQ サーバ(手札)にアイスをインストールしてきた。手札も同様に、初期状態では無防備でアクセスされ放題なので、守りを固めてきたようだ。ちなみに HQ サーバの本体は「手札」だけど、HQ サーバにアイスをインストールするときは「ID カード」の前に置くことになっている。

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最後の 3 つ目のクリックで、手札から「任務」のカード《ヘッジファンド/Hedge Fund》を使用し、手持ちの 5 クレジットをすべてをコストとして支払い、9 クレジットを得た。 使った「任務」カードは、アーカイブサーバ(捨札)に表向きに置く。

アイスはインストールしても、コストを払って表向き(レゾ状態)にしなければ、ランナーのランを阻むことができない。そのためここではクレジットを蓄えて、ランナーに対していつでもアイスをレゾできる構えを見せた、といったところだろうか。

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いずれにしても、これで 3 クリックすべてを使用したので、コーポレーションはアクションフェイズを終わった。なお、クリックを余らせた状態でこのフェイズを終了することはできない。必ず、余らないように何かにクリックを使用する必要がある。

最後のディスカードフェイズでは、手札が 3 枚で上限の 5枚以下となっているので、特に何もすることはない。これでコーポレーションはターンを終えた。


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